2026年3月26日、ワシントンD.C.のホワイトハウス閣議室で行われた閣議で演説を行うドナルド・トランプ米大統領(Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)

トランプ氏は再び習近平の期待を煽っているのか? 訪中前の背後戦略とは

ドナルド・トランプ米大統領は5月に中国を訪問し、習近平と会談する計画だ。最近、トランプ氏が公の場で習近平を「称賛」したことが注目を集めている。これについて産経新聞の元台北支局長の矢板明夫氏は、これはトランプ氏の一貫した交渉手法であり、対中政策の大きな方向性は変わらないと述べた。

当初4月に予定されていたトランプ大統領の訪中は、中東での戦事対応に追われたため5月に延期された。その一方で、トランプ氏は最近の公の場で、米中間には「良好なビジネス関係が築かれている」と述べ、習近平に対する「敬意」を表明した。

これに対し、外部の世論にはさまざまな解釈があり、トランプ氏の発言を「親中的」と見る向きもある。しかし、印太戦略シンクタンク事務局長の矢板明夫氏は、この見方は表面的すぎると指摘する。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党は6月1日、技術・データ・人材の国境をまたぐ流動を伴う対外投資への審査を強化する新規則を公表。専門家は、新規則は人・技術・資金の流出を封じることを目的としていると指摘する
中国で企業の過去帳簿や領収書、資金の流れに対する税務調査が強まっている。土地収入の減少に直面する地方政府が、税務調査や罰金、非税収入で財政不足を補おうとしているとの見方が出ている
中共は日本の防衛・軍備強化計画を批判し、アジア太平洋各国に対し日本の「新たな軍国主義的行動」への共同で対抗するよう呼びかけたが、小泉防衛相のみならず、海外の専門家からも日本の軍備強化加速はあくまで対応的なものだという声が多く上がっている
中共中央軍事委員会は、高級将官の教育・管理・監督を強化する26項目の措置を通達した。専門家は、習近平による軍への政治統制強化と、軍内粛清の拡大を指摘している
昨年、中国からの資金流出が推定で1兆400億ドルと過去最高。中共当局は越境証券取引の取り締まりを強化し、米国株など海外市場への投資ルートを締め付けている