米国籍記者 イラクで誘拐 トランプ政権が救出に全力
3月31日、イラクの首都バグダッドでアメリカの女性記者が誘拐され、行方不明となる事件が発生した。米国務省はイラク当局と連携して全面的な救出活動を進めている。
現地メディアによると、31日、アメリカのフリーランス記者シェリー・キトルソン氏は、イラクの首都バグダッド中心部サードゥーン通り近くにあるバグダッド・ホテル付近で誘拐され、その後行方が分からなくなった。
イラク内務省当局者は、「正確な情報」に基づいて直ちに行動を開始し、誘拐犯が乗っている疑いのある車両を追跡したと明らかにした。しかし、その車両は逃走中に横転し、キトルソン氏は車内にいなかったという。
キトルソン氏は米国市民で、長年イタリアで暮らし、現在はローマを拠点に活動している。アフガニスタン、イラク、シリアなど戦闘が絶えない地域で果敢に取材を続けてきたことで、メディア界で高い評価を受けている。一方で、真実を伝える報道姿勢により、これまでたびたびテロ組織から脅迫を受けていた。
同氏の政治的立場は明確ではなく、中東の複数の報道機関を含むさまざまなメディアに寄稿してきた。
Al-Monitorの報道によると、トランプ政権の関係者は、情報機関が以前から彼女に対する脅威情報を把握しており、イラクに渡航しないよう助言していたことを認めた。
キトルソン氏は過去、Xへの投稿で、長年にわたり取材活動を理由に脅迫や性的嫌がらせを受け続けてきたと明らかにしている。
米政府当局者の1人は、米国務省がこの件を把握しており、キトルソン氏の早期救出に向けてイラク当局と協力していると述べた。
関連記事
「孔子学院」は本当になくなったのか? 米国で相次いだ閉鎖の裏で、非営利団体や文化交流事業を通じた新たな形の影響力工作が続いているとの指摘が浮上。中国語教育や訪中プログラムを通じ、中共の影響が教育現場に浸透していると明らかになった
米上院議員が、中国製医療機器のサイバーリスクを指摘し、FDAに審査強化を要求。患者情報流出への懸念が高まっている
1989年6月4日の天安門事件から37年。記念日直前の5月31日未明、ロサンゼルスの六四記念館に何者かが侵入し展示品を破壊。中共による越境弾圧との見方も強まっている
米国は相互主義を理由に、一部の新華社駐米記者のビザを取り消した。専門家は、中共が官製メディアを通じて進める海外宣伝や影響力工作への対抗措置だと指摘している
米商務省は5月31日、先進AI半導体の対中輸出管理を強化する新指針を発表した。エヌビディアの「Blackwell」や「Rubin」、AMDの「MI350X」などを対象に、中国企業の海外子会社向け輸出にも許可を義務づける