米国務省は18日、先月から一時停止していた留学生ビザ申請を再開 (MARK RALSTON/AFP/GettyImages)

中国の海外留学 ピークから2割減 帰国者数は増加続く

かつて中国人から「金メッキの道」と見なされていた海外留学に、いま変化が生じている。最新データによれば、中国の海外留学生数はピーク時から約2割減少する一方で、帰国者数は増加を続けている。専門家は、この傾向の背景には国際的な政策環境、就職市場、投資対効果など複数の要因があると指摘している。

中国教育部の留学サービスセンターの最新統計によると、昨年の中国人海外留学者数は57万人を超え、2019年の70万人超という過去最高水準から約20%減少し、全体規模は2016年前後の水準にまで縮小した。

一方で、留学生の帰国者数は増加傾向にある。中国教育部の統計では、帰国者数は2023年に約42万人、2024年に約50万人、2025年には約54万人へと年々増加している。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の土地収入が前年同期比3割超減と急減。印紙税は倍増するも穴埋めには程遠く、地方財政は深刻な資金不足に直面。中央集中も進み、インフラ停滞や統計不信が拡大している
中国共産党による法輪功迫害の開始から27年。米連邦議会議員15人とCECCが、拘束や拷問、強制的な臓器摘出、国境を越えた弾圧を非難し、迫害停止や責任者への制裁を求めた
米下院歳入委員会は、中共と密接な関係を持つとされる実業家ネビル・ロイ・シンガム氏が、計3千900万ドル超の資金を提供した左派系非営利団体3団体に召喚状を出した。資金洗浄や外国勢力の影響力工作との関連を調べる
米政府が中国AIモデルの「蒸留」疑惑を調査する。技術窃取を確認すれば制裁も検討し、9月の米中AI協議でも主要な争点となる見通しだ
2026年上半期、中国のGDPは4.7%増えた一方、小売売上高は1.3%増にとどまった。都市部の消費低迷、住宅ローンの純減、預金の資産運用への流出、約1億人に及ぶ債務問題から、中国経済の実態を読み解く