2026年5月2日、高市総理はベトナムのフン首相と会談した(出典:首相官邸ウェブサイト)

高市首相ベトナム訪問 フン首相との首脳会談 経済安全保障を軸に日越連携を強化

2026年5月2日、高市総理大臣はベトナムを訪問し、レー・ミン・フン首相と首脳会談を行った。厳しさを増す国際情勢を背景に、両首脳は「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けた連携を確認し、日・ベトナム間の「包括的戦略的パートナーシップ」を一層強化することで一致した。今回の会談の大きな成果として、両国は経済安全保障を新たな優先分野と位置づけ、「経済安全保障分野における優先協力事項リスト」を発出した。

両首脳は、自律性と強靭性の確保に向けて、以下の分野で具体的な協力関係を構築することを確認した。

日本は「日ASEAN科学技術・イノベーション協働連携事業(NEXUS)」などを通じて、半導体分野での共同研究を支援する。また、日越大学に新設された半導体チップ技術学部の開始を歓迎し、人材育成を後押しする。宇宙分野では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とベトナム国家宇宙センター(VNSC)による「衛星データ交換に関する協定」を推進し、地球観測衛星「LOTUSat-1」の早期打ち上げに向けて連携を継続する。

▶ 続きを読む
関連記事
第11回NPT運用検討会議は成果文書不採択で閉会。茂木外務大臣は遺憾を示しつつ、NPTの重要性を再確認したと評価。日本主導の「軍縮・不拡散教育共同ステートメント」が過去最多116か国の賛同を得た成果も強調した
日・ラオス外相会談が開催。中国共産党の「一帯一路」による過度な債務依存に苦しむラオスに対し、日本は「自律性・強靱性」の強化を支援。高市総理が掲げる「パワー・アジア」を通じ、中共の脅威を防御する
22日に行われた、茂木外務大臣とイラン・アラグチ外相による電話会談では、ホルムズ海峡を含む事態の早期沈静化や米国との協議再開のほか、船舶の安全航行、邦人保護について話された
「我々に時間的猶予はない」。グラス駐日米大使は、高市首相の公約実現を支援する自民党有志の勉強会「国力研究会」の初会合で講演し、防衛や経済安保における日米協力を即座に「ターボチャージ」すべく、米国の「トランプ・タイム」と日本の「高市タイム」というかつてないスピード感で、今すぐ大胆な決断を下すよう求めた
ベッセント米財務長官はG7財務相・中央銀行総裁会議の場で日銀の植田和男総裁と会談。その内容をSNSのXに投稿し、市場の安定を重視する立場を鮮明にし、為替の過度な変動を牽制した。片山財務相も「必要に応じ適切に対応」と述べ、市場安定に向けた日米の足並みが揃った形となった。