2023年5月4日、シンガポールで開催されたIMDEX Asia艦艇展示会で、中国海軍のミサイルフリゲート艦「玉林」(右)と掃海艇「犀彧」(中央)がチャンギ海軍基地に停泊している様子(Roslan Rahman/AFP via Getty Images)

羊の皮を被った中国の民間船 「実際は軍民両用のミサイル艦や揚陸艦」

中国共産党(中共)と中共軍は、「軍民融合(MCF:Military-Civil Fusion)」を極めて重要な国家戦略とみなしている。これは、中国の広大な民間海運艦隊と造船分野の圧倒的優位性を活用し、特に台湾有事のような大規模作戦を想定して、軍の海上輸送能力を増強することを目的としている。

MCFは中国の民間海運を戦略予備力として扱い、中共軍が数千隻の民間船舶を様々な任務に動員することを可能にする。これにより、軍事と民間の境界線を曖昧にし、専用の軍艦だけに頼ることなくパワープロジェクション(武力投射)能力を強化しているのだ。

以下、中国の軍民両用(デュアルユース)艦隊について、「開発の経緯」「具体的な能力」「軍との協力体制」という3つの観点から解説する。

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