習近平が「台湾を防衛するのかと聞いてきた」 トランプ氏が明かす
15日、トランプ米大統領は3日間にわたる中国訪問を終えた。機内で、習近平から「台湾海峡で衝突が発生した場合、米国は武力で台湾を防衛するのか」と質問されたことを明かした。トランプ氏はまた、米国による台湾への武器売却については「頼清徳総統と話し合った後に決定する必要がある」と述べた。
さらに、米側の同行スタッフはエアフォースワン搭乗前に、中共側から提供されたすべての物品を廃棄し、記念バッジ1つすら持ち帰らなかったという。
トランプ米大統領:
「私は、我々(米国)が今もっとも望まないのは、約15000キロメートルも離れた場所(台湾海峡)で戦争が起きることだと思っている。台湾海峡での戦争こそ、我々が最も望まないものだ。今のところ状況はうまくいっている」
ホワイトハウス記者:
「もし戦争になった場合、米国は台湾を防衛するのですか?」
トランプ米大統領:
「その質問には答えたくない。だが、答えを知っている人物が1人だけいるとは言える。誰かわかるか? 私だ。知っているのは私だけだ」
トランプ米大統領:
「実はその質問を、今日、習(党総書記)も私にしてきた。私は『その質問には答えたくない』と言った」
ホワイトハウス記者:
「今日、彼が聞いたのですか?」
トランプ米大統領:
「そうだ」
ホワイトハウス記者:
「米軍を派遣するかどうかを聞いたのですか?」
トランプ米大統領:
「彼は、台湾を防衛するのかと聞いてきた。私は、その質問には答えたくないと言った」
トランプ氏はこれまで何度も、「近い将来、台湾海峡で衝突が起きるとは考えていない」と述べてきた。しかし現在、台湾海峡をめぐり各方面が最も注目しているのは、米国が台湾に対し、さらに最先端の武器を売却するかどうかだ。
これについて、トランプ氏も回答した。
トランプ米大統領:
「(台湾への武器売却については)近いうちに、適切な時期に決定を下す」
ホワイトハウス記者:
「今すぐ決定する必要はない、という意味ですか?」
トランプ米大統領:
「その決定を下すには、ある人物と話をしなければならない。その人物が誰か、君たちにはわかるだろう。今、台湾を率いている人物だ」
また、習近平の台湾に対する野心について、トランプ氏は意味深長な言葉で説明した。
トランプ米大統領:
「台湾について、彼(習近平)は台湾独立運動を見たくないと言っていた。彼はこう語った。『見ての通り、我々(中国)は台湾を数千年にわたって領有してきた。ある時点で台湾は分離したが、我々(中共)はそれを取り戻したい。朝鮮戦争や、その間にさまざまな出来事があった。しかし……』と。台湾問題について、彼(習)は強硬な姿勢を示していたが、私はいかなる立場も表明しなかった」
トランプ氏が習近平の態度を紹介したことは、中国語圏社会でも大きな関心を呼んでいる。
これに対し、台湾外交部は声明を発表し、「台湾にとって最も重要な任務は現状維持である」と改めて強調した。一方で、中国共産党による軍事的脅威が、台湾に自衛力強化を迫っていると指摘。
また、トランプ氏が就任から1年余りの間に2度の対台武器売却を行ったことに謝意を示し、「台米の緊密な協力こそが、台湾海峡の平和の礎であり続けている」と表明した。
盗聴対策か 米側関係者が搭乗前に中国側物品をすべて廃棄
今回の中国訪問に先立ち、トランプ氏の同行チームは使い捨て携帯電話やノートパソコンに交換していた。そして15日、ホワイトハウス記者団によると、搭乗前に全員が中国側から提供または贈与された物品をすべて廃棄したという。これには入館証、使い捨て携帯電話、代表団バッジなども含まれていた。
この対応については、中共による盗聴装置やスパイ機器がエアフォースワン内に持ち込まれることを厳重に警戒した措置とみられている。
3日にも満たない今回の訪中日程を終え、ホワイトハウス記者団からは「米国側記者は中国側スタッフから一貫して冷遇された」との声が相次いだ。
FOXニュースの記者は、最も印象に残った出来事として、「切り忘れたマイク」に録音されていた会話を挙げた。そこには同行記者が中国側記者に向かって、「ホワイトハウスでは、あなたたちはこんな扱いを受けないはずだ」と語る様子が記録されていたという。
これは、中共当局が記者を人として扱わず、最低限の敬意すら払っていないことを暗に示すものであり、同時に、中共当局の国民や他者に対する姿勢を映し出しているとの見方も出ている。