高機動ロケット砲システム(HIMARS:ハイマース)の資料写真(ウクライナ国防省)

米軍HIMARSを日本で試射 台湾海峡・第一列島線の抑止力強化

アメリカ海兵隊は富士演習場で高機動ロケット砲システム(HIMARS:ハイマース)の実弾訓練を実施した。台湾海峡を射程に収める打撃力と高機動性により、第一列島線における対中抑止力の強化が狙いとみられる。日米連携の実戦運用も進む。

5月20日、アメリカ海兵隊第3師団第12連隊第3大隊の隊員は、富士山東側にある富士演習場の統合兵種訓練センター(Combined Arms Training Center Camp、CATC)において、HIMARSの実弾射撃訓練を行った。本訓練は、部隊の戦備態勢と打撃能力を向上させ、地域の安全および日本防衛への関与を強化することを目的としている。

HIMARSは通常、比較的短射程のロケットを運用するが、最新型ミサイルを搭載し、日本や周辺の島嶼に配備した場合、台湾海峡にある目標は容易に攻撃可能となる。これは中国共産党(中共)による台湾侵攻に対する海上抑止力の強化につながる。

▶ 続きを読む
関連記事
中露艦隊による「日本一周」航行の直後、ロシアと中国の情報収集機が連日、日本周辺を飛行した。領空・領海の侵犯は避けつつ、海空両面から圧力をかけるグレーゾーン行動が続いている。
論評 日本の2026年版防衛白書は、中国(中国共産党、以下「中共」)を日本にとって最大の戦略的挑戦と位置づけ、 […]
北朝鮮は8月12日午前5時59分ごろ、北朝鮮東岸付近から少なくとも1発の弾道ミサイルを東方向へ発射した。日本海にある日本の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下したと推定されている
70年続いた日中の経済的相互依存に変化の兆し。レアアース輸出制限、台湾情勢、防衛費増額など、日本が進める「戦略的自律」への動きを詳しく解説する
中国国営国際放送CGTNが8月4日に配信した歴史ドキュメンタリー「The forgotten Ryukyu(忘れられた琉球)」につてい、沖縄政策研究フォーラム理事長仲村覚氏は沖縄や尖閣諸島周辺の法的地位が現在も確定していないかのような印象を与えていると指摘している