米軍HIMARSを日本で試射 台湾海峡・第一列島線の抑止力強化
アメリカ海兵隊は富士演習場で高機動ロケット砲システム(HIMARS:ハイマース)の実弾訓練を実施した。台湾海峡を射程に収める打撃力と高機動性により、第一列島線における対中抑止力の強化が狙いとみられる。日米連携の実戦運用も進む。
5月20日、アメリカ海兵隊第3師団第12連隊第3大隊の隊員は、富士山東側にある富士演習場の統合兵種訓練センター(Combined Arms Training Center Camp、CATC)において、HIMARSの実弾射撃訓練を行った。本訓練は、部隊の戦備態勢と打撃能力を向上させ、地域の安全および日本防衛への関与を強化することを目的としている。
HIMARSは通常、比較的短射程のロケットを運用するが、最新型ミサイルを搭載し、日本や周辺の島嶼に配備した場合、台湾海峡にある目標は容易に攻撃可能となる。これは中国共産党(中共)による台湾侵攻に対する海上抑止力の強化につながる。
関連記事
日本で最大規模となる年次の実弾軍事演習「富士総合火力演習」が7日、富士山近くの演習場で行われ、日本の小泉進次郎防衛大臣が自ら視察に訪れた。初めて公開された最新の長距離ミサイル「25式高速滑空弾」の発射機が、注目を集めた
富士総合火力演習が7日行われ、小泉防衛大臣が訓示を述べた。複雑化する安全保障環境での「新しい守り方」の確立、ドローン等を用いた現代戦への対応、隊員の命を守り抜く強い決意を語った
インテリジェンスの司令塔となる「国家情報会議設置法」が成立。高市総理は会見で、本法が情報力を高め国益や国民の安全を守るための「改革の第一歩」であると意義を強調した
日本はもがみ型護衛艦のニュージーランド輸出を推進。日豪NZの防衛協力強化と相互運用性向上を狙い、中国の海洋活動への対応も視野に協議が進む
戦後の厳格な制約の下、致死的兵器の輸出はほぼ完全に禁止されていた日本の防衛産業。日本の防衛産業の成長と米国の調達改革が組み合わさり、同盟国全体の防衛産業のあり方が大きく変わる可能性がある