対中投資8.6%減 「商業版国安法」に警戒 外資撤退加速か
6月22日、中国共産党(中共)当局は外資誘致に向けた15項目の新措置を発表した。一方、統計では、今年1〜5月の対中直接投資(FDI)は前年同期比で8.6%減少した。専門家は、中共がこれに先立って公布した「産業チェーン・サプライチェーン安全規定」が外資企業の警戒感を強め、撤退の流れを加速させているとみている。
中共官製メディアの6月22日の報道によると、商務部、国家発展改革委員会、財政部はこのほど、「外資利用の安定化と質的向上に関する行動計画」を共同で発表した。市場参入の拡大や外商投資の利便性向上などを柱に、外国の対中投資を呼び込むための15項目の政策措置を打ち出したとしている。
同日、中国商務部の凌激副部長は記者会見で、今年1〜5月の全国の対中直接投資(FDI)は3272億9千万元で、前年同期比8.6%減少したと明らかにした。
関連記事
中国の2026年9月の乗用車小売台数は前年同月比28%減となる一方、輸出は73.7%増えた。エンジン車の販売低迷が続くなか、EUは中国製ハイブリッド車の輸入規制を検討。中国も新エネルギー車の輸出時に適用する付加価値税(増値税)の還付率を引き下げる
中国人民銀行は9月まで23か月連続で金を買い増し、月間購入量は過去3年で最大となった。中国の金輸入額も過去最高を記録。米国債への依存低下や不動産低迷を背景に、政府と家計の双方で金需要が強まっている
2026年9月の中国の乗用車小売販売は前年同月比24%減の170万2千台となった。新エネルギー車も12%減少。価格競争の激化や販売店の収益悪化など、中国自動車市場が直面する現状をまとめる
中国の10月の大型連休で、各地で数時間の充電待ちが発生し、最長7時間待った例も。充電器の増設が進む一方、需要の集中や設備投資の偏り、業界の過当競争など構造的な問題が浮上
中国経済は「日本化」に向かうのか、それとも「ソ連化」に向かうのか。近年、両説にはそれぞれ支持者がいたが、今、新たに第3の可能性として「ソ連式日本化」が浮上している