国家を蝕む福祉依存 【地盤が抜かれた後で(5)】
1992年、スウェーデンは金融危機に陥った。
「社会主義の成功例」として世界的に知られていたこの国は、数週間のうちに通貨の急落や、銀行システムが揺らぐという深刻な危機に直面した。
スウェーデンの通貨クローナの為替相場を守るため、金利は一時500%まで急騰した。
危機の原因は、突然起きた外部からのショックだけではなかった。
三十年にわたって高福祉政策を拡大してきた結果、財政への負担が積み重なっていた——増え続ける福祉の約束、税を負担する側への重い負担、市場の活力が次第に失われていくことなどが重なり、もはや簡単には支えきれない水準に達していた。
危機の後、スウェーデンは通常語られることのない、いくつかの改革を実行した。
福祉制度の見直し、競争メカニズムの導入、そして一部の公共サービスへの民間企業参入である。
その後、財政は安定を取り戻し、市場にも活力が戻っていった。
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