イライラするかどうかは自分で選べる 穏やかな毎日に近づく3つの考え方

私の考えの中でも、とりわけ賛否が分かれそうなのは、「イライラするかどうかは自分で選べる」というものです。練習を重ねれば、誰でも物事にイライラしなくなり、穏やかな人生を送れるようになると、私は考えています。

この話について、私の言うことがどれほど信用できるのか、そして私自身はもうイライラしないのかと、疑問に思われるかもしれません。残念ながら、私もイライラします。仕事にも、天気にも、他人の振る舞いにもイライラしますし、世の中に対して感じる不満はほかにもたくさんあります。

それでも私は、イライラするかどうかは自分で選べると信じています。まず、私自身、以前よりもイライラすることがずっと少なくなりました。努力によってイライラの程度を段階Aから段階Bへと下げられるのなら、段階Cまで下げられないと、どうして言えるのでしょうか。少しでも下げられるということは、イライラが生物学的・心理学的に動かしがたいものではなく、変えられるものであることを示しています。

意識してある考え方を取り入れた結果、少なくとも短い間は、ほとんどイライラせずに過ごせたこともあります。それを続けなかった主な理由は、努力が必要で、その努力をいつも払いたいとは思わなかったからです。何かをするのが難しいということは、それを得るために何らかの負担を引き受ける必要があるというだけで、選ぶ余地がないということではありません。

言い換えれば、イライラせずに過ごすことに十分な価値を感じる人なら、それは達成できる目標なのです。少なくとも、今の普段の状態と比べて、イライラを80〜90%減らすことはできるでしょう。これは、かなりやる気の湧く考え方です。ささいなことで一日を台無しにするのか、それとも、より大きな幸せと心の平穏へ向かう道を進むのか。その選択をする力が、自分にあるということだからです。
 

イライラを減らすには

イライラを減らすのに、難しい専門知識は必要ありません。むしろそれは、心にかけるレンズのようなものです。経験するすべてのことを、現実がよりはっきり見えるようにして捉えるのです。これから紹介するのは、私にとって効果のあった方法です。皆さんが自分の人生を新たな目で見つめる助けになればと思います。

1. 尊敬する人ならどう対応するかを考えてみましょう

別の人の視点を借りることの大きな利点の一つは、二つの効果が同時に得られることです。第一に、自分がどう対応すべきか、その答えがほぼ瞬時に浮かびます。尊敬できる人ならどう行動するかを想像するだけでよいのです。第二に、別の人ならどう対応するかと問いかけることで、その場の感情から一歩離れ、状況を客観的に判断できるようになります。たいていのイライラは一時的な感情の反応なので、いったん立ち止まるきっかけがあれば、それだけでイライラすることは大きく減ります。

2. 一日の進み方に対する期待を下げましょう

理屈で考えれば、ささいなことで一日を台無しにするべきではありません。ある意味では、大きな災難のほうが、かえって受け入れて対応しやすいものです。状況が変わったことがすぐに分かり、自分も適応する必要があると認識できるからです。ところが、小さな不快な出来事に対しては、ただ期待どおりになってくれればいいのにと、いつまでも願い続けてしまいます。この傾向に対処する方法の一つは、最初から期待を下げておくことです。何事も難しく、時間がかかり、分かりにくいものだと予想しておきましょう。最悪の事態を覚悟して臨み、現実が予想よりよかったときに、うれしい驚きを感じられるようにしておくほうがよいのです。

3. 好奇心を持ちましょう

好奇心を抱きながら、同時にイライラすることは、ほとんど不可能です。好奇心を持つと、世の中を残酷なものではなく、興味深いものとして見られるようになり、イライラを積極的に追い払うことができます。同僚に腹を立てる代わりに、その人が何に突き動かされて行動しているのかを考えてみましょう。想像力を働かせて、どのような動機があるのか、そして、その動機が自分自身の目標を達成するうえでどう役立つのかを考えるのです。このような考え方をすれば、ほとんどあらゆることが、解くべきパズルや、ひもとくべき謎になります。

物事にイライラしなくなるために必要な努力は、一生払い続ける税金というより、最初に行う投資に近いものです。イライラしない姿勢が身につけば、それが普段の自然な状態となり、ほかの習慣を維持する以上の難しさはなくなります。

多くの人は、自分がどのくらいイライラするかは、自分でかなり調整できると気づいています。それでも早々に諦めてしまうのは、最初に必要な努力を、この先もずっと続けなければならないと思っているからです。私からの助言は、難しいことも、いつまでも難しいままではないと理解することです。

イライラとは、それをどの程度まで抱えて生きていくのかについて、私たち一人ひとりが下す選択です。大切なのは、自分には選択肢があり、与えられた条件に縛られたままでいる必要はないと気づくことです。私自身の心から完全にイライラを取り除けるまでは、完全に克服できるかどうかを断言することはできません。それでも、この信念が私の役に立っていることだけは、確かです。

 

(翻訳編集 井田千景)

妻の MollieとともにThis Evergreen Homeでブログを運営し、現代社会でシンプルに、意図的に、そして人間関係を大切にして暮らす経験を共有。