2026年7月21日、フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領(右から2人目)は、マニラで中国共産党の駐マニラ大使、井泉(左から2人目)を呼び出した。前日には、南シナ海の係争海域で両国の間に対峙が発生し、フィリピン海軍の乗組員2人が負傷していた。(フィリピン大統領広報室/AFP)

中共大使「武力なら簡単に勝てる」 フィリピン大統領が「脅しに近い」と不快感

中国共産党の井泉駐フィリピン大使が、南シナ海問題を巡る発言の中で「武力を用いれば簡単に勝つことができる」との趣旨を述べたことが波紋を呼んでいる。これを受けてフィリピンのマルコス大統領は10月16日、威嚇とも取れる物言いだとして不快感を示した。

問題の発言は15日、フィリピンのケソン市で催された南シナ海関連の討論会「ディリマン・ダイアローグズ」の終了後に飛び出した。居合わせた記者らに対し、井大使は「トラブルメーカー」と呼ばれる論調へのいら立ちをにじませながら、「この地域に中国という隣国がいることをありがたく思うべきだ」と口にした。

さらに「武力を用いれば簡単に勝つことができる。しかし、われわれはそれを選ばない。平和を何より重んじているからだ」と主張した。

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