科学の新発見:第3の目

【大紀元日本7月31日】人類の“第3の目”に関する言い伝えは昔からあった。ヒンドゥー教の祖師は、第3の目が人間の“予知”の器官であると言われた。インド人は習慣的に両眉の間にチャクラ(Chakras)を描き、こうすれば宇宙と直接交流する通路を獲得することができると考えている。古代ギリシャの哲学家は、第3の目が大脳の中心部にあり、宇宙のエネルギーが人体に進入する扉であると考えていた。最近のロシア科学者の研究では、これらの言い伝えが事実無根の物語ではないことを明らかにしている。

画像を描写する第3の目

ロシア新聞『ウネン』5月30日の報道によると、第3の目に関して、『人工知能』という本の著者、プラヴディヴィテセフ(Vitaly Pravdivtsev)氏は次のように指摘している。「ロシアの多くの有名な超能力者たちは、科学者たちの実験によって共通の結果を披露してきた。科学者が光の通らない封筒に写真ネガを入れ、この封筒をしばらく被験者の前額に置く。その後、封筒内のネガを現像処理してみると、被験者が事前に想定した画像が現れてくるのである。これによって、人間は大脳の中に生じた画像を額から写し出すことができるということを証明した。これがいわゆる、東方で伝えられてきた“第3の目”かもしれない。」

科学者の研究によると、“第3の目”は、2ヶ月ごろの胎児に現れ、その後すぐ退化に転じて、最後に小脳前に位置する松の実ぐらいの大きさの松果体になる。これがいわゆる“退化した目”である。松果体には目の組織構造と光や色を分析するタンパク質を備えている。

予知能力がある第3の目

科学者はすでに爬虫類の“第3の目”が光波と磁場に対して非常に敏感であり、超音波なども感知できることが分かっている。太陽の光は神経系を通して松果体にまで伝わり、松果体は終日ホルモン分泌に対しての調節機能を働かせている。また、松果体の機能を通して、爬虫類は地震や火山爆発などの自然災害に対して非常に敏感であることも判っている。

人類にとって、“第3の目”には一体どんな作用があるのだろうか。佛教寺院の壁画に描かれた佛や佛像の額にはすべて第3の目がある。伝説によれば、この目にはテレパシー(Telepathy)と遠隔透視(clairvoyance)などの超自然能力がある。佛教徒などの修練者は、長い間の修行によって、この種の奇異な能力を獲得することができるといわれている。

研究によると、松果体は宇宙から非凡な想像力を獲得し、これを神経信号に変えて視床下部に伝えることができる。そしてこれらの神経信号は視神経を通して網膜に伝わり、網膜の上で画像を出現させることができる。同時に、この画像は神経信号の形で大脳の視覚野に伝わり、意識を生じさせる。“予知能力者”の目の前に現れる画像は、まさに松果体の作用の結果である。

純粋な心が超常能力を生じやすい

ロシア、サンクトペテルブルグの生物学者は、松果体の細胞は網膜の色素細胞と類似しており、血清素メラトニンを分泌することができると発表した。メラトニンは夜に分泌され、鎮静作用がある。血清素は通常昼間に分泌され、体の活性を奮い立たせることができる。これらの研究成果はカナダのバンクーバーで開催した国際老年学会で発表された。

メラトニンには細胞間の物質交換を制御する作用がある。古代、松果体は“エネルギー中枢”であると言われ、人体機能の正常な働きを司るとされていた。研究によると、一生を宗教に託し、或いは静かに問題を考えることが好きな人は、体内に信じ難いようなホルモンの変化が起こり、頭蓋骨も薄くなってくる。これによって、松果体が宇宙からエネルギーを獲得しやすくなるのかもしれない。

その他に、松果体は性機能と直接関係している。禁欲によって、松果体の神経活動はアクティブになる。若い人は性機能を抑制することによって、メラトニンの生育期と寿命を延長することができると言われている。

(徐竹思・総合報道)