MBA学位を持つ女性は、離婚率が高い?

【大紀元日本4月9日】MBAを持つ女性は、同様の学歴を持つ男性よりも離婚や別居を経験する率が2倍以上高くなり、法律や医療など専門分野で活躍するキャリア組の女性たちは、同男性と比べて3倍多く結婚から遠ざかる傾向にあるという。ウォール・ストリート・ジャーナルが報道した。

ワシントン・リー大学法学部のロビン・フレットウェル・ウィルソン(Robin Fretwell Wilson)教授は、ナショナル・サイエンス基金会が専門分野で働く10万人の人を対象に行ったアンケートをもとに、ビジネス、法律、医学の専門家たちのデータを分析した。その結果、同教授は、女性の場合、高学歴が結婚生活の維持に不利益をもたらすと結論付けた。

同教授の報告によると、MBAを持つ女性は、学士の資格のみを持つ女性に比べて離婚や別居の経験率が高く、男性のMBAと比べると、その率が2倍以上になる。法律や医学の学位を持つ女性については、学士しか持たない女性より離婚が多いというわけではないが、それでも男性の場合より多くなる。また、専門分野で活躍するキャリア・ウーマンが結婚を避ける傾向は、男性よりも3倍近く高いことも分かった。

「(女性にとって)ヴァージニア・スリムの広告“私たちは、ここまで来たのよ”は、男性にとって、僕たちはまだここまで来ていないって感じね」と、自身も離婚経験者であるウィルソン教授は語る。更に同教授は、女性は多くの面で男性と同じ待遇を受けることができず、「一般社会は、専業主婦が望ましいとする特徴がある」と分析している。

高学歴の女性と離婚率の問題は、経済学者シルヴィア・アン・ヒューレット氏(Sylvia Ann Hewlett)が2001年に同様の分析を出している。ヒューレット氏の報告によると、高学歴・高収入の女性の場合、収入が高ければ高いほど独身であったり、子供がいなかったりする傾向があるという。高収入の女性は気が強い、という社会通念があるが、それはある程度当たっているのではないかとヒューレット氏は推測している。高収入の女性は、男性が必要としている「TLC(Tender, Loving, Care; 優しい心遣い)」に欠けているのではないかとも語っている。ヒューレット氏のアドバイスは、高学歴で高収入のキャリア・ウーマンは、優しくて協力的な男性を探すことだという。