厨房の御影石調理台、発ガンの危険性があるかも

【大紀元日本9月7日】米国で家庭のキッチンに使われている御影石から、肺ガンを誘発するとされる放射線物質ラドン(radon)が検出された。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、米国ニューヨーク州である不動産の売買契約成立後の定例検査で、厨房から通常の10倍の放射線が検出された。キッチンの調理台面であるこげ茶色の御影石から発せられたものである。

買主がその台面を取り外して、ニューヨーク州立保健センターに分析を依頼した。検査の結果、高濃度のウランが検出され、そこからは自然崩壊の過程でラドンが放出されるという。ラドンは喫煙に続き肺ガン誘発の第二の原因とされている。

この10年間で、御影石の需要がおよそ10倍に増えた。そのため、活性の物あるいは潜在的な危険性がある御影石も市場に出回っているとみられる。

物理学者と放射線学者の見解では、通常の御影石は微量の放射線を発しているが、人体には影響がないという。

米国環境保護署のガイドラインでは、ラドンの濃度が4pCi/L(ピコキュリー/L)の場合、その発ガンの危険性は毎日10本のタバコを吸うことに相当する。上記の米国のケースでは、厨房から検出された放射濃度は100pCi/Lに達した。

(翻訳・編集/叶子)