トランプ大統領 イラン産ウランは「米政府が管理下に置くべき」を表明 「おそらく破壊する」

2026/05/22 更新: 2026/05/22

ドナルド・トランプ米大統領は22日、イランとの紛争を終結させる合意の一環として、イランが地下に保有するウランを米政府が管理下に置くべきだとの立場をあらためて表明し、当該物質は破壊される見通しだと示唆した。

トランプ大統領はホワイトハウスで、この核物質について「我々はそれを手に入れる。我々には必要ないし、欲しくもない」と述べた。さらに「入手後はおそらく破壊することになるだろうが、彼らに保有させるつもりはない」と語った。

当局者によれば、イランは約900ポンド(約408キロ)の高濃縮ウランを保有しているとみられている。トランプ大統領は、これが2月に開始された米国によるイランへの攻撃の理由の一つだとしてきた。テヘラン側は従来、ウラン濃縮の権利を有しており、目的は平和利用だと主張している。

トランプ大統領はこれまでに、昨年実施された米イスラエル合同による同国核施設への攻撃以降、当該ウランは瓦礫の下に埋もれた状態にあると述べていた。

トランプ大統領とJ・D・バンス副大統領も、イランの核兵器保有を容認することはできないとの立場を示している。バンス副大統領は先日、ホワイトハウスで記者団に対し、イランは将来にわたって核開発を追求しないことを確約する「プロセス」について政権側と協議する必要があるとも述べた。

今週初め、イラン革命防衛隊は、今後米国とイスラエルが同国に対し軍事攻撃を行えば、中東および中東を超えた地域でより大規模な紛争を招くことになると警告した。

イラン革命防衛隊は5月20日、同国の半官半民メディアであるメフル通信を通じ「かつて予告された地域戦争は、今回は地域の枠を超えて拡大する。我々の壊滅的な打撃は、想像も及ばぬ場所で諸君を破滅させることになる」と表明した。

イランとの停戦はおおむね維持されているものの、5月初めには、トランプ大統領がホルムズ海峡の再開のための海軍作戦実施を発表し、その約2日後に撤回した際に、海運および湾岸諸国に対する攻撃が急増した。

今週もサウジアラビアとアラブ首長国連邦に対し新たな無人機攻撃の波があった。両国によると、これらの無人機はイラクから飛来したものであり、同地ではイランと連携する民兵組織が活動している。ヨルダンも5月20日、無人機1機を撃墜したと発表した。

イランは、2月の米イスラエルによる軍事行動開始以降、自国船舶を除くすべての船舶に対し、ホルムズ海峡をおおむね閉鎖した状態を続けており、これが史上最大規模の世界的なエネルギー供給混乱をもたらしている。

これを受け、米国は先月、イラン側の港湾に対する独自の封鎖を開始した。米軍によれば、これまでにイランを発着する94隻以上の船舶を阻止または針路変更させた。

米中央軍(CENTCOM)は22日に発表した最新情報で、封鎖開始以降、これとは別に4隻の船舶を航行不能にしたとも明らかにした。同封鎖は、イラン政府に対しホルムズ海峡の再開および戦争終結合意への到達を迫るため設計されている。

米軍は21日にも、オマーン湾でイラン船籍の石油タンカーに乗船検査を行ったと発表した。同タンカーは封鎖違反を試みた疑いがあった。米中央軍によれば、タンカー「M/T セレスティアル・シー(M/T Celestial Sea)」はイラン側の港湾に向かおうとした疑いがあり、捜索の上、針路変更を命じられた。

今回の事案は、トランプ政権がイラン海運に対する封鎖を実施して以降、乗船検査を受けた商船として少なくとも5隻目となる。

ニューヨークを拠点とするエポック タイムズの速報記者。
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