中国旧正月の縁起物③ 魚

【大紀元日本2月17日】同音の掛け言葉を好む例をもう一つ。

中国語で「年年有餘(余)」とは、「毎年お金や食べ物に余裕がある」ということです。そこで、「餘」と「」が同音であることから、旧正月縁起物にはしばしば「魚」が登場します。

ずばり「年年有餘」の掛け軸。魚が9匹描かれています。「9」もまた「久」(永久)と同音で、好まれる数字です。この掛け軸は、金色の縁取りが施されていますが、実はこれも魚が刺繍されています。(2010.2.15、台北の雑貨店、大江・大紀元)

こちらは「連年有餘」で、「年年有餘」と同じ意味です。中央に、口にお金をくわえた2匹の魚が描かれており、その四方には、昔の金塊である冠型の「元宝」があしらわれています。(2010.2.15、台北の雑貨店、大江・大紀元)

しゃぶしゃぶ屋の玄関の飾り。「福」の字の両側にも魚が。(2010.2.8、台北、大江・大紀元)

ショッピングモール玄関の飾り。「招財進宝」の絵文字の左と右下にも魚が。(2010.2.5、台北、大江・大紀元)

赤い房の付いた魚の飾り。お腹とお腹を合わせた対になっています。(2010.2.15、台北の雑貨店、大江・大紀元)

レストランのシャッターに張ってあった縁起物の絵。真ん中の子供が魚を抱いています。「元宝」も描かれています。(2010.2.15、台北、大江・大紀元)

「年貨大街」に山積みにされたサキイカ。中国語でイカを「魷魚」と言います。これが「有餘」と同音であることから、お正月の縁起物として好まれます。それにしても、この量には圧倒されます。(2010.1.30、台北の迪化街、大江・大紀元)

(台湾・大江)