【大紀元日本6月5日】英インディペンデント紙の報道よると、カナダのバージェス頁岩から5億年前の海で生活していた海洋生物の化石が発見された。この化石はイカやタコ、その他の頭足類といわれる軟体動物の祖先であるということが分析により明らかになった。
発見したカナダの科学者の報告によると、ネクトカリス「Nectocaris pteryx」と命名された軟体動物の祖先は身長5センチ前後で、2本の触角を含む。彼らは素早い捕食者で、翼のようなひれ状の部分を動かして水中を移動していた。さらに様々な方向に回転できるじょうごのようなノズルから水を噴射し移動することができたと考えられている。水の噴射は頭足類が持つ特徴で、他のどの動物もこの形態を有していない。
トロントにあるカナダ王立オンタリオ博物館のジーンバーナード・キャロン氏(Jean-Bernard Caron)は、「この発見により、頭足類の起源は3千万年よりも更に前、約5億年前の『カンブリア紀の爆発』の時期になる」と述べた。
頭足網(学名Cephalopoda)は軟体動物の1亜網を指す。化石種は1万種以上だが、現存は786種で主に各類のイカとタコ。
(翻訳編集・市村)
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