【大紀元日本9月23日】英北西部のカンブリア州クロスビー・ギャレット(Cambria, Crosby Garrett)で発見されたフェイスマスク付き古代ローマ青銅製のヘルメットが来月7日、イギリス・ロンドン・クリスティーズ(※)のサウス・ケンシントン(South Kensington)で行われる骨董品オークションに出品される。20~30万英ポンド(約2.6~4千万円)ほどの高値で落札される見通しだ。
同ヘルメットは今年5月、イギリス在住のトレジャーハンター(宝探しをする人)が発見した。ほぼ完全なフェイスマスクが付いていることから、「非常に貴重な発見」と評判が高く、発見された場所の地名を取って「クロスビー・ギャレット・ヘルメット」と名付けられた。
英紙デイリーメイル(Daily Mail)電子版によると、このヘルメットは1世紀~2世紀の間に作られたもので、頭上にはヨーロッパに古くから伝わる「ライオンの胴体に鷲の頭と翼を持つ怪獣」グリフィン(Griffin)の冠の装飾が施されている。
これまでに、イギリスではリブチェスター・ヘルメット(Ribchester Helmet、1796年)とニューステッド・ヘルメット(Newstead Helmet、1905年)などのフェイスマスク付きヘルメットが発見されており、今回は3つ目。オークションを手掛けるクリスティーズは、「古代ローマ時代の金属細工の頂点を極める作品。金属探し愛好者(Metal detector enthusiast) にとって、一生に一度あるかないかの発見だ」と、同ヘルメットを絶賛している。
古代ローマ時代の兵隊がかぶっていたとされる(Getty Images)
「非常に貴重な発見」と言われる古代ローマ時代の青銅製ヘルメット(Getty Images)
(※1)Christies―世界中で知られているオークションハウスで、キング・ストリート(King Street)とサウス・ケンシントン(South Kensington)の2つのオフィスがある。
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