中国 専門家「衝撃から頭を守れない」

中国通販の「折りたたみヘルメット」 命を守れない粗悪品

2026/06/27 更新: 2026/06/27

コンパクトで持ち運びやすい。そんな売り文句で、中国の通販サイトで販売されている「折りたたみヘルメット」に安全性への深刻な懸念が浮上している。

紙製は重り一つで潰れ、樹脂製は手で折れるほど脆弱だった。命を守るはずのヘルメットが、実際にはほとんど役に立たない実態が明らかになった。

中国メディアの調査によると、通販サイトでは電動バイクや自転車、オートバイ用として、紙製と樹脂製の折りたたみヘルメットが「軽量」「コンパクト」「通気性が良い」などと宣伝され、「一般的なプラスチック製ヘルメットに劣らない強度」ともアピールされている。

しかし、実際に購入して検証したところ、どちらの商品にも中国で義務付けられている「3C認証(安全認証)」は付いていなかった。紙製は製紙会社が製造し、樹脂製はメーカー名や住所、品質表示のない製品だった。

耐久テストでは、紙製ヘルメットは10キロの重りを1メートルの高さから落としただけで押し潰れた。樹脂製も手で少し力を加えるだけで骨組みが折れ、さらにひねると7本すべてが折れた。

購入者からは「頭を守るためではなく、警察をごまかすための飾り」といった皮肉交じりの口コミも寄せられている。

交通当局は、折りたたみや携帯性を優先した結果、最も重要な保護性能が犠牲になっていると指摘。事故の際には簡単に壊れたり外れたりするほか、割れた破片が頭部を傷つける恐れもあるとして注意を呼びかけた。

専門家も「オートバイ用、自転車用ともに国家基準があるが、このような折りたたみヘルメットは基準を満たせない」と警告している。

ヘルメットはファッションでもアクセサリーでもない。命を守る最後の砦である以上、価格や携帯性だけで選ぶことの危険性を、今回の検証結果は改めて示した。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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