【大紀元日本7月31日】
5.干ばつ対策、洪水対策、自然と闘う、共産党の指示に従って戦う、階級闘争の観念を持つ
2)共産党の指示に従って戦う、階級闘争の観念を持つ
「党の指示に従って戦っていない」と思っても、結局、やはり共産党の指示通りに戦っている
数十年の運動を経て、中国人の思想はより複雑になり、共産主義を信じる人もほとんどいなくなり、党首に対する熱狂的な個人崇拝もなくなり、共産党の「うそ、凶悪、闘争」の本質を見抜ける国民も多くなった。今、もし共産党がもう一度政治運動を起こしたら、一部政治運動で利益を取得しようと企む悪人を除いて、大半の国民は決して積極的に政治運動に参加などしない。これで、多くの中国人は自分がとても「超然としている」と感じるが、このような「超然」は、事実と当事者の弁明に耳を傾けず、物事が正しいか正しくないかも問わず、ただ自分に関係がなければ余計な口出しをしないだけに過ぎない。
実際に、これも一種間接的な「党の指示に従って戦っている」行為となり、党文化の大環境の中で、共産党を嫌い、信用しない、政治を嫌うためにかえって「党の指示に従って戦っている」現実になってしまった。
政治闘争に巻き込まれたくない人たちに何も関与してほしくないのは、中国共産党の願いといえるだろう。例を挙げて説明すると、バスで公然と強盗をする時、犯人の最大の願いは乗客が関与しないことである。そうすると、彼らが悪事を働く時に何も恐れることがなく、被害者も絶望のあまり激しい抵抗をしなくなる。今日の中国で、中国共産党が異議を持つ人、民間の権利保護者、信仰団体に対する迫害は自分と関係ないと思って、ひいては良知と道徳を放棄することを政治に介入しない一種の「孤高」と思う人たちは、客観的に中国共産党の暴行を黙認したに等しいのではないか?
党文化の中で本当の「超然」になるのは実に難しい。共産党は本当の「超然」を許さない。国民はどうしてもテレビ、新聞、ラジオ放送、ウェブサイトと接触するので、これらメディアに共産党の宣伝が溢れて、人々は毎日政治の中に浸って、自分は「政治に関与しない」と思っても、いつの間にか「政治家」になっている。この時、中国共産党に抵抗せずに、ただ消極的に協力するのなら、すでに自分の「政治的立場」を表明したと同じく、どこが「超然」となっているのか?
共産党の政治運動が起こった時、「超然」を自称する人たちは「超然」をこのように振舞うのだ。共産党が態度を表明しろと言ったら態度を表明する、共産党が署名しろと言ったら署名する、共産党が××が良くないと言ったら××が良くないと言う、共産党が××を禁止すれば××をしないようにする、共産党が××と接触するなと言ったら××と接触しないようにして、被害者の真実な情況を聞く勇気さえ持たない……。このような「超然」は、「政治化された超然」または「超然とした政治化」に過ぎなくて、もう一つの形で中国共産党の政治に関与するに過ぎない。実は、これは歴史的に沈殿した各種の党文化が現在においても存在する証である。
自分は政治が嫌いで、すでに「党の指示」に従っていない、と思う中国人は少なくないだろう。今から見ると、文化大革命はどれほどおかしいことだろう。当時、人々の政治的情熱が共産党に利用されたために文化大革命が起きた、今日の中国人は政治が嫌いなので同じでたらめな事をしない、とみんなが思う。しかし、現在起きている法輪功に対する莫大な迫害を見てみよう。その勢いはまるで文化大革命の再現のようで、しかも今日の宣伝手段を使った、法輪功に対する誹謗中傷は、文化大革命の時より遥かにひどい。
もし過去の政治運動が国民の盲目的な政治情熱の利用だとしたら、今日、国民が持つ政治に対する反感、恐怖と、自らを守るいわゆる「超然とした」態度が中国共産党の政治運動が遂行できる要因となるのではないだろうか。いずれにして、結果は同じく国民は「党の指示に従って戦って」、中国共産党は民衆に対する迫害が遂行できた。さらに恐ろしいのは、国民が「超然」および政治に対して無関心の態度をとるため、中国共産党の迫害はより順調に運ぶことができ、より残酷に展開できた。特に迫害を表面から陰に切り替えてから、中国共産党はさらに陰険悪辣な手段を尽くした。
カメラマン:「紙に書いてあるとおりに読み上げたら、治療費が免除されるよ」。(看護婦が手に持っている紙の内容:「私は法輪功学習者だ」)。お婆さん:「主人は法輪功の修煉をしたことないのに?」(イラスト・大紀元)
中国共産党の政治は高速で走る列車のようで、あなたが行動しているか否か、進んで行動したか、それとも受身的に行動したかにもかかわらず、列車の中に座っていれば、あなたはすでに列車の一部分となる。「超然」は悲劇の発生を免れることができず、みんなで中国共産党文化の悪循環から脱出して、共産党の政治迫害に協力をしない、中国共産党から脱退して共産党を解体してこそ、源から文化大革命の蘇生をはじめて根絶できるのだ。
「退党ブーム」(イラスト・大紀元)
(続く)
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