大紀元/製圖

諸葛孔明の手紙

【大紀元日本4月27日】頭脳明晰、冷静沈着な戦略家として蜀の皇帝を支えた諸葛孔明。彼が息子と甥に送った手紙から、彼の生き様が見えてくる。

息子への手紙:

徳と才能を備える者の行いは、心静かで安らか、精神が集中し、エネルギーのバランスを保つことから来る。人は心と身体を修養し、自分の行いに気をつけ、精進しなければならない。もし人が世俗の名利に淡白でなければ、己の志が見えなくなるだろう。心身が穏やかでなければ、大きな理想を成し遂げることはできない。学習したなら必ずそれを吸収し、能力を高めるには刻苦勉励しなければならない。努力を怠れば、才能と智慧が伸びることはない。もし己の志が明確でなければ、勉学をしても成就することができないだろう。享楽を追及し、怠慢で散漫であれば、精神を奮い立たせることはできない。浮ついて短気な者は、己の気質をコントロールすることができない。彼は年を重ね、志も退化していき、結局、何も成し遂げることができない。最後には社会にとって何の価値もない人間となる。その頃にはやるべき事もなく、自分の小さな世界に閉じこもって、自分が出来なかったことを嘆くのみだ。

▶ 続きを読む
関連記事
道端の目立たないランタナ(五色梅)の花序から、生命の秩序と古人が説いた「礼」の真髄を見出す心温まる随筆。自然のなかに宿る調和と、立ち止まることの大切さを静かに伝えます
約2千年前の地震探知器や蒸気装置、精巧な天文計算機、古代の外科手術まで。現代の技術を先取りした数々の発明をたどり、忘れ去られた知識と文明の興亡を探ります
AIが真偽を曖昧にする現代、孔子の「巧言令色」の警鐘を重ね、日本の職人技に宿る「人の時間と心」に注目。機械には決して偽造できない、手仕事が生み出す究極のリアリティと真の信頼(信)の本質に迫る一編
泥から名器へと生まれ変わる宋代磁器の製作過程を通して、人生の試練の意味を紐解く随想文。過酷な窯の烈火をくぐり抜けてこそ本物の輝きと気骨が宿るように、逆境こそが人を美しく磨き上げるのだと静かに語りかけます
深夜の地下鉄で起きたささやかな善行を手がかりに、日本の「恥の文化」と心の中の「浄土」を読み解く思索録。「お天道様が見ている」という天への畏敬や儒教の教えを通じ、現代人が見失いつつある道徳の根源を問いかける