【大紀元日本1月13日】中国伝統舞踊芸術団・神韻の公式サイトが、大規模なサイバー攻撃を受けていたことが同団の声明により明らかになった。それによると、アクセス元は中国本土からで、中国当局が関与した可能性があり、同団は米国連邦捜査局(FBI)に報告したという。
サイバー攻撃は、神韻の世界巡回公演北米チームが2015年最初の公演が行われる週に起きた。この攻撃によりサイトは閲覧しにくくなったものの、サーバダウンには至っていない。声明によると、過去に起きている中国当局の関与が疑われた外国企業や政府、人権団体がターゲットの中国本土発のサイバー攻撃と類似しているという。大規模攻撃は多くの人的・物的資源を投入する必要があり、このたびの攻撃も当局が関わっているとの可能性を指摘している。
毎年、世界中を巡回し公演を続ける神韻は、中国共産党が「文化大革命」などにより失われた中国伝統文化を復興させることを目的に、2006年米国ニューヨークで発足した。中国当局は神韻に対して、共産党理念に反し、さらに中国で禁じられた気功集団・法輪功が関与しているとして、本土での公演を拒み続けている。
神韻の発足と同時に、中国共産党は各国の中国大使館と領事館を通じて公演停止を働きかけてきた。公演劇場やスポンサーへ経済的・政治的な圧力をかけ、行政機関やメディアには神韻の誹謗中傷する文章を送り、また中国本土にいる神韻団員の家族へは悪質な嫌がらせを行っている。東京の2015年公演予定劇場でも、舞台の提供を断るよう中国大使館員が求めてきたと日本のメディアは報じた。
神韻はこれまで世界30カ国以上を巡り、100万人以上の観客を動員した。今年は100都市以上での公演が予定されている。日本では4月15、16日に兵庫県立芸術文化センター(兵庫・西宮)で、18~21日は東京文化会館(東京・上野)で公演が予定されている。
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