紀元曙光(2016年2月9日)
2月8日は旧暦の元旦だった。中国人は古くから、新春を迎えるにあたり、旧年の四苦八苦を忘れ、新年に大きな望みを託すのだ▼しかし、生息環境の異変や現代文化の異化により、人々の幸福感はが年々低下し、失望感がしだいに深まってきた▼人生の意味を見失い、中国の未来にも期待が萎んだ人々に、江沢民がいずれ裁かれるなどを説けば、「それは猴年馬月のことだ」、とやり返される▼「猴年馬月」とは一般的に、望めそうもないようようたる未来を指し、話し手の諦めた態度を示す常套語だ▼しかし、伝統の暦には、非現実的とされる「猴年馬月」が確かにある。「猴年馬月」は12年ごとに巡り、丙申年の今年は「猴年」で、甲午月の5月(西暦6月5日から7月3日まで)は「馬月」だ▼悲観的な中国人にとって、丙申年は望外の驚喜をきたす「猴年馬月」になるのかもしれない。
関連記事
ルビオ米国務長官が中央アジアを訪問し、重要鉱物や投資を軸に米国の関与を強化。中共が進める「一帯一路」への影響と、地域で広がる米中競争を読み解く
中国の貿易黒字は過去最高を更新する見通しだ。しかし、輸出好調の陰では内需との不均衡が深まり、貿易摩擦も激化。金融支援に潜む不良債権リスクや輸出企業の採算悪化など、巨額黒字が抱える三つの代償を読み解く
AI生成があふれる時代、人間の創造性や「本物」の価値はどう変わるのか。ジェボンズのパラドックスから、AI時代の希少性と創作の未来を読み解く
気候訴訟を起こす牧場主らに対し、現代文明と農業を支える石油の恩恵を自覚すべきだと説く論考。人間を地球の害悪とみなす風潮や過度な脱炭素論に異を唱え、環境再生の主体としての農と人の役割を問い直す
「社会主義は再びアメリカを幸福にできるのか?」何億人もの死者、悲惨な生活環境、個人の自由の剝奪をもたらしてきた、最も抑圧的な統治形態が、いったい誰を「より幸福」にできると、まともな判断力を持つ人間が信じるというのだろうか。