NZファースト党、新政権巡り19日午後に発表へ

[ウェリントン 18日 ロイター] – ニュージーランド(NZ)ファースト党は18日、新政権に関する発表を19日午後に行う予定だと声明で明らかにした。

9月23日に実施された総選挙では、与党・国民党、野党・労働党のいずれも過半数議席に届かず、ポピュリスト政党のNZファースト党が連立政権の鍵を握る勢力に浮上した。

同党は、国民党、労働党と個別に連立協議を進めてきた。NZファースト党が19日午後に連立協議の結果を発表すれば、政局の不透明感が払拭される可能性がある。

NZファースト党は、移民抑制や外資制限を掲げるなど、政策面で労働党との共通点が多いとみられるが、労働党と連立を組む場合、緑の党との3党連立が必要になる。このため、NZファースト党が国民党との2党連立を組むのではないかとの見方も出ている。

NZファースト党と労働党は、一部の貿易協定の変更や、中銀の使命の調節なども目指している。

OMフィナンシャルのディーラー、スチュアート・アイブ氏は「労働党・緑の党と連立を組む場合、NZドルの売り圧力が増すだろう。全くの未知数であるためだ」と指摘。

国民党との連立が発表された場合は、NZドルは一時的に買い戻され、その後、経済ファンダメンタルズに市場の関心が向かう可能性が高いとしている。

*内容を追加しました。

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