トルコ中銀が再び金利据え置き、「タイトな政策姿勢断固維持」

[イスタンブール 26日 ロイター] – トルコ中央銀行は26日、主要政策金利を4回連続で据え置いた。据え置きは予想通り。先月のコアインフレ指数が13年ぶり高水準になったことで引き締め圧力が高まっていたが、政策を維持した。

中銀は後期流動性貸出金利を12.25%に据え置き、1週間物のレポ金利も8%に維持。翌日物貸出金利は9.25%に、翌日物借入金利は7.25%にそれぞれ据え置いた。

中銀は声明で「インフレ見通しが大幅に改善し、目標と一致するまで、タイトな金融政策スタンスを断固維持する」と述べた。

トルコ経済の第2・四半期の成長率は5.1%。昨年のクーデター未遂事件以降、低迷していたが、政府による一連の景気刺激策が後押しとなり、その後は持ち直している。9月のコアインフレ率は前年比10.98%と、2004年2月以来の高水準をつけた。

あるエコノミストは、インフレ率が10-11月に12%の水準に再び上昇する可能性は十分あり、中銀は一段の引き締めを迫られるかもしれない、と話した。

中銀の決定を受け、通貨リラは一時下落したものの、その後発表前の水準に値を戻し、1ドル=3.7735リラで推移した。=d3>

*内容を追加して再送します。

関連記事
トランプ氏が関心を寄せるグリーンランドが世界の注目を集めている。トランプ氏の発言やトランプ・ジュニア氏の視察により、欧州の同盟国は不安を感じている
台湾では海底ケーブルが損傷を受けるケースが増えていた。先日、中国の貨物船がアンカーでケーブルを破壊していたという指摘がされ、中共の関与の可能性が浮上している
中共のハッカーが侵入したアメリカの通信ネットワークが以前より深刻で被害を受けた企業も多い事が判明。
カナダのジャスティン・トルドー首相が自由党党首を辞任すると発表し、新党首が選出されるまで首相職を継続する意向を示した。後任党首を巡る動向に注目が集まる。有力候補が次々と取り沙汰される中、自由党の行方が今後のカナダの政局に大きな影響を及ぼす。
中国共産党(中共)のハッカーが数年にわたりフィリピン政府を標的にしたサイバー攻撃を行い、軍事データを盗み出していたことが判明。特に南シナ海の領土問題に関連する文書が含まれていたとされる。