拾ったまま、ずっと保管していた結婚指輪をどうにか持ち主に返還したいと思った女の子。フェイスブックを利用して、願いが叶いました。
ジェイド・ハッチソンさん(Jade Hutchison)がオーストラリアのニューサウス・ウェールズ州にあるバーマギー・ビーチへ遊びに行ったのは9歳の時。砂浜を歩いていると、ピカッと光る物が落ちていました。よく見ると、それは誰かの結婚指輪。周りを見回しても持ち主らしき人はおらず、彼女は指輪をそのまま持ち帰りました。
「その時はまだ9歳だったから、何も考えていませんでした」と話すジェイドさん。しかし、成長するにつれて指輪のことが気になりだしました。
17歳になり、ローカルのフェイスブックに書き込みをして指輪の持ち主を探すことにしました。
「2010年、休暇でビーチに家族と遊びに行った時に見つけました。持ち主を探したかったのですが、私はシドニー出身で、その辺りに住んでいなかったため、難しかったのです」
「ずっと何年も持っていたのだけど、ぜひ持ち主にお返ししたい」
すると、持ち主らしき人から早速返信が。「それは、男性用のリングかしら?私の夫が5年以上前に失くしたのだけど」
夫婦はジェイドさんと指輪の写真を交換し、間違いないと判明。女性がアップした指輪の写真を見て仰天したジェイドさんは、「その時、ボーイフレンドが側にいたのだけど、やっと持ち主を見つけたわ!!と叫んでしまいました」と話しています。
更に、指輪が見つかった夫婦はその時、ちょうど結婚25周年を目前に控えていたというから何ともよいタイミング。
妻のリネッテ・シェーファーさん(Lynette Schaefer)は、「信じられないわ、なんだか心臓がドキドキしてきた」とフェイスブックにコメント。すぐに、指輪はリネッテさんのところへ返還されました。
SNSのおかげで、心温まるサプライズを経験したジェイドさんたち。8年越しの指輪物語は、ハッピーな結末で幕を閉じました。
(文・郭丹丹)
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