マティス米国防長官が初訪中、安保対話の強化目指す

[北京 27日 ロイター] – マティス米国防長官は27日、就任後初めてとなる中国訪問で魏鳳和国務委員兼国防相などと会談する。貿易面などで米中間の緊張が高まるなか、安全保障対話を深める狙いがある。

米国防長官の訪中は、オバマ政権時代の2014年以来約4年ぶり。27日には、魏氏を含む中国高官との一連の協議が予定されており、習近平国家主席と会談する可能性もある。

マティス長官は中国による南シナ海の軍事拠点化加速を強く批判してきた。米軍は中国に対し、環太平洋合同演習(リムパック)への招待を取り消しており、中国側は不快感をあらわにしている。リムパックはマティス氏の訪問中に開始する予定。

また、米中貿易摩擦が激化し、米国の台湾への関与拡大に中国が懸念を示すなど、両国間の緊張は高まっている。

長官は訪中に先立ち、「開かれた対話」を求めていると表明した。

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