ロシア外相、トルコとのドルを介さない取引提唱 支援は言及せず

[アンカラ 14日 ロイター] – ロシアのラブロフ外相は14日、訪問先のトルコで、ドルの基軸通貨としての役割は薄れつつあり、ロシアはトルコを含む貿易相手国との決済にそれぞれの国の通貨を利用することを模索していると明らかにした。

ただトルコとの貿易決済にドルの使用をやめるかについて、またトルコに支援を提供するかについては言及しなかった。

ラブロフ外相はトルコ外相との共同記者会見で、ドルの基軸通貨としての役割は次第に薄れていくとの見解を示し、ロシアとトルコは数年前から相互の貿易の決済にそれぞれの国の通貨を利用することを検討してきたと述べた。

その上で、ロシアはイランともこうした決済を検討しており、中国とはすでに自国通貨での決済に向け取り組みを開始していることを明らかにした。

ロシア大統領府は前日、ロシアはすべての国との2国間貿易にそれぞれの国の通貨を利用するのが望ましいとの見解を示している。

ロシアとトルコはともに米国から制裁措置を課されているが、ラブロフ外相は今回の訪問で、トルコとの貿易決済でのドル使用停止の可能性のほか、トルコに金融支援を行うかについても直接言及しなかった。

ブルーベイ・アセットマネジメントのシニアストラテジスト、ティモシー・アッシュ氏は「ロシアはトルコに親切な言葉を掛けるにとどめ、こうした状況を利用して米国、および西側諸国の安定を乱そうと画策している」とし、「ロシア自身も米国の制裁措置を巡る問題を抱えているため、現時点ではトルコに金融支援は行わない」との見方を示した。

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