貞観政要
安泰な時にこそ危難を思う
中国五千年の長い歴史の中で中国が最も輝きを放った時代のひとつとされる「唐」時代。中でも唐の太宗の治世は「貞観の治」と呼ばれ、後世、政治の理想とされてきた。希代の名君と称せられる唐太宗は臣の言をよく容れ、真摯(しんし)な思索を通してこの理想の時代を創造した。『貞観政要』は唐太宗の言行録であり、家臣とやり取りを通して思索を深めていく唐太宗の思想過程が記録されている。『貞観政要』から日本でも徳川家康をはじめ、多くの為政者が「政治はどうあるべきか」を学び、現代においても多くのリーダたちに影響を与え続けている。
貞観15年、太宗は侍臣に尋ねた。「国を維持することは困難であるか、それとも簡単なことであるか」。侍中[1]の魏徴が応え言った。「国を維持することはとても困難なことです」
それを聞いて太宗は言った。「優れた者を登用して、そのものの忠言をよく聞けばよいのではないか。何が困難だというのだ」
関連記事
スマホの長時間使用は、視力低下、聴力障害、心血管リスク、姿勢異常、生殖機能低下、メンタル不調まで関係します。専門家が指摘する6大リスクと減らし方を紹介。
客室乗務員が勧める搭乗前の9つのマナー。髪を洗う理由から服装・香水・裸足NGまで、機内を快適に過ごすための意外なコツを紹介します。
果物や野菜がすぐ傷む原因は、熟成を促すガス「エチレン」。その働きを理解すれば、熟成を早めることも遅らせることも可能です。食材を長持ちさせる保存ガイド。
がんは「どこにできたか」より「どんな遺伝子異常か」で治療が変わる時代へ。がん種横断治療の考え方と代表マーカー、限界点を整理します。
人工甘味料飲料も糖質飲料も、脂肪肝の発症リスクを高める可能性があることがヨーロッパの大規模研究で判明。毎日の飲み物の選択が肝臓の将来を左右します