移民集団阻止、メキシコ国境沿いに最大1000人の米兵派遣へ

[ワシントン/ピヒヒアパン(メキシコ) 25日 ロイター] – 中米ホンジュラスやグアテマラなどから米国への移住を目指す数千人の集団が北上を続けている問題を巡り、トランプ米政権は集団の米国入国を阻止するため、メキシコとの国境に最大1000人の実戦部隊を派遣する方針。米当局者が25日に明らかにした。

トランプ大統領と共和党は、不法移民問題を11月の中間選挙の重大争点の一つとしており、支持層に対策強化をアピールする狙いがあるとみられる。

トランプ氏はツイッターに「国家の非常事態に対応するために軍隊を動員する。移民集団は阻止される!」と投稿した。

米国土安全保障省(DHS)のニールセン長官はフォックスニュースとのインタビューで、国境警備体制を強化するため、国防総省に支援を要請したと明らかにした。

マティス国防長官が派遣を承認するかどうかを近く決定するという。

政府当局者によると、国防総省への要請は800─1000人の実戦部隊を投入する規模となる可能性がある。

米国の法律で米兵は一般的に国内での警察権行使が認められていない。当局者によると、米兵はテントの設置など後方支援にあたるとみられる。

国防総省は、具体的にどのような支援が必要かなどをDHSと協議していると説明した。

中米では貧困や暴力から逃れようと女性や子供も含む多くの人々が米国との国境に向けて移動。24日の夜、メキシコ南部のマパステペックに約5300人が滞在していた。

これに続き、1000人以上からなる別の集団がグアテマラを出発している。

トランプ氏は25日ツイッターに「移動集団は引き返せ。米国への不法入国は認めない。国に帰れ。もし入国したいなら、他の何百万という人と同じように市民権を申請しろ!」と投稿した。

*内容をついかしました。

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