妊婦の喫煙は流産、早産、死産および新生児の低体重などを引き起こしやすいことは知られているが、研究によると、子どもの異常行動――多動症候群(注意欠陥多動性障害、ADHA)も、お母さんの妊娠中の喫煙に関連性があると指摘されている。
BBCの報道によると、英国精神病学研究院の研究者は、1896症例の多動症候群についての調査の結果、妊娠中の喫煙量が増加すると、生まれた子どもがこの病気になる確率が高くなることが分かった。
研究者は、煙草の中のニコチンが胎児の大脳の発育に影響し、神経障害を与えることによよって発症すると考えている。
多動症候群は、学齢期の子どもの3~9%に有症率があり、男の子が多い。主な症状としては、注意欠陥(話を最後まで聞けない、やるべきことに最後まで集中できない)、多動性(じっと座っていられない、雰囲気を無視する言動)、衝動性(ルールを守らず勝手に行動を起す)などである。
多動症候群の主な要因は、遺伝とも、脳の障害ともいわれているが、いまだ研究段階の途中である。しかし、多動の傾向や行動の活発さなどの素因は家族的に現れる傾向があるという研究結果もある。
(編集:望月 凛)
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