山々で長い年月をかけて磨かれた清純な水と、豊かな大自然の中で育った穀物とが合わさる場所、酒蔵。文化と歴史の息吹が感じられるこの地で、蔵人は古の味と香りを今に伝えています。
今日はみなさんを日本伝統の酒蔵の旅、「酒蔵ツーリズム」にご案内します。
【目次】
酒蔵ツーリズム
上質なお酒に清らかな水は欠かせません。そのため日本の酒蔵の多くは水がきれいな山麓や渓流のそばにあります。そして日本全国には様々な特徴的な酒蔵があります。
緑豊かな大自然の中にたたずむ伝統的な酒蔵は、まるで一冊の歴史教科書のようです。百年以上の歴史を持つ酒蔵も多く、古風な建物は古き良き日々を静かに物語っています。
酒蔵は複数の建物が組み合わさってできています。酒蔵は日本古来の建築風格を保っているため、多くの建物が国の有形文化財として登録されています。
春の満開の桜、夏の萌える山々、秋の紅葉、冬の雪景色と、酒蔵の四季は変化に富んでいます。酒蔵は周囲の景色と合わさり、見る者の心を奪います。
蔵人から聞くお酒の物語
酒蔵の責任者は日本語で「杜氏」と呼ばれ、杜氏の下で働く人は「蔵人」と呼ばれています。
日本のお酒は大きく「日本酒」と「本格焼酎と泡盛」の二種類に分けることができます。「日本酒」は醸造酒であるのに対し、「本格焼酎と泡盛」は蒸留酒です。そのため、「日本酒」と「本格焼酎と泡盛」の製造工程や蔵人の仕事内容にも多くの違いがあります。一度酒蔵で話を聞いてみてはいかがでしょうか。
日本酒は、お米を発酵させて造られる醸造酒です。まずお米を麹菌の酵素によって糖分に変え、そこに酵母を加えて発酵させるという、極めて巧妙・複雑な仕組みによって造られます。日本酒の製造工程には、精米、蒸米、麹造り、酒母造り、もろみ造り、搾り、ろ過、火入れ、貯蔵、瓶詰めなどがあります。
精米から、並行複発酵、もろみ造りというとても複雑な工程を経て、約六十日間をかけて、たくさんの感動話しの中に日本酒は誕生するのです。
日本酒製造工程の参考リンク:
http://www.japansake.or.jp/sake/know/what/03.html
「國酒」の上手な飲み方
「日本酒」と「本格焼酎と泡盛」は日本を代表するお酒という意味を込めて「國酒」と呼ばれています。一瓶一瓶のお酒の背後には、蔵人の苦労と長い歴史があり、一種の芸術品とも言えます。
日本酒の味は一般的に「香りの高いタイプ」「軽快でなめらかなタイプ」「コクのあるタイプ」「熟成タイプ」の四タイプに分けられます。最も一般的な「本醸造」も高級酒の代名詞である「大吟醸」もこの4タイプによって分類されています。
違うタイプの日本酒は音楽のジャンルのように区別があり、人それぞれ自分のお気に入りを持っています。日本酒の四つのタイプを知ることで視野を広げることができ、日本酒を上手に飲み分けることができるでしょう。
日本酒おいしい飲み方・選び方の参考リンク:
http://www.japansake.or.jp/sake/know/choice/01.html#01
「本格焼酎と泡盛」とは
本格焼酎とは、日本では日本酒と同じくらい楽しまれているお酒で、さつまいもや麦、米、黒糖などの主原料と麹で発酵させたものを一度だけ蒸留し、原料の風味や香りが生きている、日本の伝統的な蒸留酒です。泡盛は全て米麹で造られる沖縄特産の焼酎です。
本格焼酎は大別して、もろみ取焼酎と粕取焼酎のニつに分けられます。焼酎の原料は麹原料と主原料に分けられ、主原料(蒸した米、麦、甘藷、ソバなど)により焼酎の種類が決まります。
焼酎製造工程の参考リンク:
http://www.honkakushochu-awamori.jp/about/middle.html
本格焼酎を製造する酒蔵は九州に多く分布しています。泡盛の主要産地は沖縄です。酒蔵は独自の蒸留器を持っており、伝統的な木製のものからステンレス製のものまであります。単式蒸留器を用いて作られた本格焼酎や泡盛は原材料の豊かな風味を楽しめます。
本格焼酎と泡盛は原材料の良さを生かした逸品です。醸造人が専門技術を駆使して丹精込めて作った焼酎の味わいは別格で、産地や醸造所によって風味や色合いも違います。
夏は、冷やした焼酎を冷えたグラスに注ぎ、さわやかな喉越しでリフレッシュすることができます。砕いた氷にお酒を注ぎ、グラスの表面にできる薄い霧を堪能するのも風情があります。
本格焼酎の産地では、お湯で割って飲むのが流行です。まず器にお湯を入れ、そして本格焼酎を入れます。温度の高いお湯と温度の低い本格焼酎によってできる自然な対流により、両者はうまく合わさり、芳醇な酒の香りが漂います。また、本格焼酎を冷水で割ることもできます。
「國酒」から学ぶ日本文化
日本の文化と歴史を学ぶなら、「日本酒」と「本格焼酎と泡盛」は最適な入口です。「日本酒」と「本格焼酎と泡盛」なら日本料理はもちろん、西洋の料理にもよく合います。
「日本酒」と「本格焼酎と泡盛」をすでに飲んだ方もそうでない方も、この機会に酒蔵を訪れてはいかがでしょうか。蔵人の話を聞き、大自然に囲まれた景色を鑑賞し、ご当地限定の日本の「國酒」を嗜むのも、大人の楽しみの一つでしょう
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リンクはこちら!
http://www.japansake.or.jp/tourism/contents/?mode=sake
http://www.japansake.or.jp/tourism/contents/?mode=shochu
(大紀元編集部)
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