米中通商協議、今週さらに前進へ=NEC委員長

[ワシントン 2日 ロイター] – 米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は2日、米中が今週の通商協議で「さらに前進する」との見通しを示した。

米主要経済団体の幹部も合意実現の公算が大きくなったと指摘したが、履行の仕組みや中国製品への関税撤廃を巡る隔たりが依然障害になっているとの見方を示した。

カドロー委員長は全米商工会議所で「さらなる前進を遂げる見通しだ。詳細は報告できないが、米中通商関係を巡るこれまでの協議より大きなものであり、一定の期待感がある」と語った。

その上で、解決すべき問題はまだ残されているとし、トランプ政権は中国に合意を履行させる方法や知的財産権侵害および強制的な技術移転への対策、関税・非関税障壁の削減に注力すると述べた。

米中は前週に続き、今週も通商協議を継続する。ムニューシン米財務長官とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は3日に中国の劉鶴副首相との協議を再開する見通しだ。

全米商工会議所の国際部門責任者、マイロン・ブリリアント氏は「双方が共に合意を得たいと明確に望む時点に達している。米中首脳は合意する意向を持っており、今週は極めて重要な1週間になる」と述べた。

ただ関税措置とその実施を巡る「困難な」問題で今週、進展が見られなければ、月内合意の目標は達成できない可能性があるとの見方も示した。

また、米当局者は中国に合意を履行させる方法として関税の維持を望んでいるが、米国が中国製品に現在課している関税をまず撤廃しない限り、米国に一方的な関税の再発動を認める合意履行の仕組みに中国が同意する公算は小さいと指摘した。

トランプ大統領は2日、中国との通商協議は「非常にうまく」進んでいるとの見解をあらためて示した。

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