米軍は4月22日、インド、マレーシア、スリランカ周辺の海域で、少なくとも3隻のイラン国旗を掲げたタンカーを阻止し、進路変更を迫った。これは、イランの海上原油輸出を断つことを狙った米軍の海上封鎖作戦の一環とされる。
これに合わせて、米中央軍は、封鎖作戦の開始以降、計31隻の船舶に対し、引き返すかイランの港に戻るよう指示したことを明らかにした。
ロイターによると、今回阻止した船舶には、超大型タンカー「ドレナ号」を含む。同船は原油200万バレルを積載しており、インド南部沖で阻止した。
米中央軍はXに、「ドレナ号は封鎖を突破しようとした後、現在は米海軍の駆逐艦の監視下でインド洋を航行している」と投稿した。
情報筋と船舶追跡サイト「MarineTraffic」のデータによると、阻止したもう1隻は、イラン国旗を掲げた超大型タンカー「ディープ・シー号」だ。同船はすでに一部の原油を積み込んでおり、1週間前に最後の公開航跡を確認した場所はマレーシア沖だった。
船舶追跡データによれば、阻止した3隻目は、比較的小型のイランタンカー「セビン号」で、最大積載量は100万バレル、積載率は約65%とみられる。このタンカーは1か月前、最後にマレーシア沖で確認していた。
情報筋はロイターに対し、米軍はホルムズ海峡での機雷を避けるため、あえて同海峡から離れた公海上で阻止を行ったと語った。
米軍は4月21日にも、スリランカとインドネシアの間のインド洋海域で、中国とイランを頻繁に往来していたタンカー「ティファニ号」に対し、乗り込み検査を実施していた。同船は2022年後半以降、少なくとも10回、中国の港に向かっていたという。
米国防総省はすでに、イラン関連船舶を対象とする海上での法執行の範囲拡大を正式に表明しており、「国際水域は制裁対象船舶の避難先ではない」と強調している。
中国はイラン産原油の最大の輸入先であり、ティファニ号は中国とイランの間だけを往復する、いわゆる「影の船団」の一隻。米側が今後もこの海上輸送網に対する取り締まりを続ければ、イラン政権にとって重要な資金源が断たれる。
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