米イラン交渉が停滞する理由 ルビオ氏が二段階戦略と制裁条件を説明

2026/06/03 更新: 2026/06/03

アメリカのマルコ・ルビオ国務長官は6月2日、上院外交委員会で証言し、トランプ大統領が米イラン交渉の第1段階と第2段階で示した要求の内容を明らかにした。また、交渉が進展と停滞を繰り返す背景についても説明した。

ルビオ長官は2日の公聴会で、ホルムズ海峡の航行問題、対イラン制裁、米イラン交渉などに言及した。その中で、イランがホルムズ海峡の航行を再開したとしても、それだけでアメリカが制裁を緩和することはないとの立場を示した。

米イラン交渉が停滞する構造的要因

ルビオ長官は、交渉が進展と停滞を繰り返す主な要因について、イラン政権内部の分裂と機能不全にあると説明した。アメリカ側は、イランからの回答を得るまでに最大で5日を要することもあるという。

その要因として、イラン国内の調整や連絡面の問題に加え、政権内部の意思統一の難しさがあると指摘した。

イラン側の交渉担当者、例えば外相アッバス・アラグチ(Abbas Araghchi)氏は、いかなる合意にも同意する前に、テヘランの上層部の承認を得る必要がある。

ルビオ長官は次のように述べた。「交渉相手は、その後、自らの体制内でさらに協議を行い、何を提示できるのか、何に同意できるのかを確認しなければならない」

また、イランの最高指導者モジュタバ・ハメネイ(Mojtaba Khamenei)氏についても言及した。モジュタバは父の後を継いで以降、公の場に姿を見せていない。アメリカのヘグセス国防長官は、同氏が負傷し、外見に影響が出ている可能性に言及している。

ルビオ長官は、同氏が公の場に姿を見せていないにもかかわらず、交渉に一定程度関与している兆候を確認できると述べた。

「彼は徐々に交渉への関与を強めているとみられる。ただし、その意思疎通は文書を通じ、仲介者を介して行われている」と語った。

ホルムズ海峡と交渉第1段階の条件

ルビオ長官は、米イラン交渉が二段階で進められていることを明らかにした。

第1段階では、イランに対しホルムズ海峡の航行再開を求めている。これは第2段階に進むための前提条件である。

また、イランは同地域における敵対行為を停止する必要があるとした。

「海峡を開放していること、通行料を徴収しないこと、機雷除去への協力を受け入れること、そして船舶への攻撃を行わないことを、明確に示す必要がある」と述べた。

高濃縮ウランを巡る第2段階交渉

第2段階では、高濃縮ウランの扱いについて具体的な交渉を行うことが求められる。

「これらの高濃縮ウランは現在、山中の施設などに保管している」とした上で、イランは核計画に対する長期的な制限にも同意する必要があると指摘した。

制裁緩和の条件とアメリカの立場

ルビオ長官は、イランが核問題で重大な譲歩をしない限り、制裁緩和は行わないとの立場を改めて強調した。

特に、既存の高濃縮ウランの実際の撤去を含む措置が不可欠であるとした。

「いかなる制裁解除も条件付きであり、それはイランが核計画を放棄することが前提となる。これこそが制裁を科した理由である」と述べた。

さらに、次のように指摘した。「イランが制裁を受けているのは、ウラン濃縮を行い、高濃縮ウランを保有し、核活動を継続しているためである。これらの活動を放棄することに同意すれば、その履行状況に応じて制裁を解除することになる」

張婷
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