カナダ首相、元閣僚2人党幹部会から除籍 不正介入問題幕引き急ぐ

[オタワ 2日 ロイター] – カナダのトルドー首相は2日、ウィルソンレイボールド前法相とジェーン・フィルポット前予算庁長官について、自由党に悪影響を与えたとして自由党幹部会から除籍にすると明らかにした。

同国の建設会社の刑事訴追を巡って首相が不当な介入をしたとする疑惑が浮上するなか、問題の幕引きを急ぐ。

首相は、党幹部会の緊急会合で「これまでこの2人とわれわれのチームの間に存在した信頼関係は損なわれた」と述べ、2人が10月の連邦選挙に自由党から出馬することを認めないと説明した。

ウィルソンレイボールド氏は今年2月に辞任を発表。法相兼司法長官だった昨年、政府高官が同氏に対して、SNCラバラン・グループを不起訴処分とするよう圧力をかけたと主張している。

フィルポット氏も、この問題に対する政府対応への信頼を失ったとし、続いて辞任した。

ウィルソンレイボールド氏はツイッターに「後悔はしていない。私は事実を述べており、これからもそうする」と投稿した。

この問題を巡っては、枢密院書記官長のマイケル・ワーニック氏も辞任を表明している。

ウィルソンレイボールド氏は29日、ワーニック氏との会話の録音記録を公開。ワーニック氏は録音されていることを知らなかったと説明している。首相は会話の録音について「良心に照らして受け入れ難い」行為だと批判した。

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