ファーウェイCFOの身柄引き渡し、20年1月に本格審理開始へ

[トロント 6日 ロイター] – 中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の孟晩舟最高財務責任者(CFO)の米国への身柄引き渡しの可否を決める本格的な審理が2020年1月20日に始まることが裁判所の資料で明らかになった。孟氏側は引き渡しを拒否する見通し。

孟氏の弁護団は、20年10月に審理を終えることを提案。必要ならば20年11月までの延長を確保するとした。

孟氏を巡る裁判の報道禁止に反対するためメディア企業の代理人を務めるダニエル・コールズ弁護士は、カナダの裁判所の判事が孟氏側が提示した審理日程を、若干の修正を加えながらも受け入れたと確認した。

孟氏は18年12月、米国の要請を受けバンクーバー空港で逮捕された。同社とイランで事業を行う企業の関係について、国際的な金融機関を欺いたとして米当局に起訴されており、身柄引き渡しを巡り争っている。

孟氏は現在、カナダのバンクーバーで保釈中。同氏の弁護団が判事と審理日程について協議し、同氏は法廷に姿を見せなかった。

ファーウェイは発表文で、孟氏が金融機関を欺いたという証拠はなく、同氏が罪に問われている行為はカナダでは犯罪に当たらないと主張。また、トランプ米大統領のこれまでの発言は、孟氏に提起された訴訟が「法の支配ではなく、政治的および財政的考慮に基づいている」と非難した。

同氏の弁護団は身柄引き渡し手続きの中止を既に申し立てている。根拠として、同氏の逮捕前にカナダ国境サービス庁(CBSA)の職員が通常の出入国検査と偽って同氏から証拠を入手するために不当に長時間の拘束を行ったと訴えている。

同氏の弁護団は同様の理由で、3月にカナダ政府や国境警備当局、連邦警察を相手取り民事訴訟を起こしている。政府側の弁護団は3日に裁判所に提出した資料で同訴訟を却下するよう求めた。

政府側はCBSAの職員による孟氏の取り調べや所持品検査は出入国および税関検査を目的とする「合法的で誠実」なものだったと主張した。

孟氏側はCBSA職員らが同氏の所持していた電子機器を開いて内容を調べたとし、プライバシー権が侵害されたとしている。

孟氏の逮捕以降、カナダと中国の外交関係は悪化している。

*内容を更新し、写真とカテゴリーを追加しました。

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