豪首相への中共のなりすまし脅迫 陳破空氏が自身の名前盗用で非難

2026/03/03 更新: 2026/03/03

アメリカ在住の作家で評論家の陳破空氏がこのほど声明を発表し、中国共産党(中共)が陳氏の名前を使ってして脅迫状を送付し、オーストラリア首相公邸を爆破すると脅迫。「神韻芸術団」のオーストラリア公演を妨害しようとした行為を強く非難した。

陳氏は声明の中で、「この卑劣な行為は中共の脆弱さをも浮き彫りにしている。中国の伝統文化を再現する神韻芸術団の公演をここまで恐れている」と述べた。

2月24日、豪州首相公邸に爆破予告が届いた。身元不明の人物は、神韻芸術団の公演を中止しなければ「首相公邸は血の海となり、廃墟になる」と脅迫したという。

現地警察によると、アルバニージー豪首相は24日午後6時、緊急避難のため公邸を離れ、数時間別の場所に滞在した。

神韻芸術団は声明を発表し、過去2年間に世界各地で行った公演が数十回にわたり脅迫を受けてきたことを明らかにした。オーストラリアでの公演は予定通り続行するとし、オーストラリア政府には徹底的な捜査を求めた。

25日午前には、アルバニージー首相がSNSに投稿し、警察や「温かいメッセージを送ってくれた人々」に感謝の意を示した。また、愛犬トトが玄関先に立つ写真を添え、「トトは警戒態勢だが、すべて順調だ」と記した。

事件の発端は、神韻芸術団がオーストラリアで公演する際に受け取った中国語のメールであった。最初のメールの件名は「神韻公演を行えばアルバニージ氏に何か起きる」というもので、22日には「神韻の中止を勧告する」と題した2通目の脅迫メールが届き、「首相公邸を爆破する」と記され、送信者名には「陳破空」と表示していた。

陳氏は1989年の中国民主化運動、天安門事件に参加した経歴を持ち、中共に逮捕・投獄された後、アメリカに亡命している。自身の名が悪用されたことを知ると、直ちに声明を発表した。

陳破空氏は声明で、「中共が神韻の公演をここまで恐れているとは思わなかった。極端な手段に訴え、脅迫状を書き、『血の海』という文言で脅迫している。私の名前を使ってこうした卑劣な行為を行ったことに、強い衝撃と怒りを覚える」と語った。

さらに、「強く非難するとともに、法的手段を取る権利を留保(狙いがあって物事を一時的に差し控える)する」と述べた。

陳氏はまた、「神韻芸術団のアーティストたちのすばらしい公演、卓越した努力、そして非凡な成果をこれまで一貫して称賛してきた」と強調。中共が内政・外交上の多くの危機に直面しているにもかかわらず、神韻芸術団への越境弾圧に注力している状況に疑問を呈した。

陳破空氏は、「中共の極めて深刻な内政・外交の危機を考えてみてほしい。党内の権力闘争、軍内部の対立、国際社会での孤立――今や中共に味方する国はほとんどなく、ほぼすべての国が背を向けている。それにもかかわらず、わざわざ神韻芸術団を抑圧し、しかもこれほどまでに狂気じみた打撃を加えようとしている」と指摘。「これは中共の強さではなく、弱さの証である」と述べた。

さらに陳氏は、本土で中国経済に疑問を呈した学者や専門家が次々と当局から措置を受ける現状に触れ、「中共党内の争いはすでに凄まじい状態であり、現在の指導部はまともな体制すら整っていない」と指摘した。

続けて、「中央軍事委員会、国務院、中央委員会など、いずれの組織でも人材不足が顕著であり、これは中共が崩壊過程にあることを示している。習近平自身が『党と国家』の舵取りをしているが、実際には崖に向かって加速しているだけだ」と語った。

陳氏は、中国の人々に対し、「この現状を理解し、共産党なき後の中国を引き継ぐ準備を、いつでもできるように整えておくべきだ」と呼びかけた。

さらに陳氏は、「アメリカ大統領がイラン国民に呼びかけたように、軍事作戦後に政権を引き継ぐ準備をすべきだと考えるべきだ。長期的には、中国人も自らの国と政権を引き継ぎ、本来あるべき文化と誇りを取り戻すべきである」と述べた。

その上で、「同時に、中国を国際社会の一員として位置付け、信仰の自由が保障される、真に人間の尊厳が守られる国にしていかなければならない」と強調した。

最後に陳氏は、これまで法輪功と神韻芸術団を支持し続けてきた姿勢を改めて表明。神韻芸術団が伝統文化を再現し、共産党独自の「党文化」に抗い、その明るいテーマ、美しい徳目、卓越した芸術性によって各国で高く評価されていると述べた。

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