米、グラクソ機密窃盗疑惑の中国人研究者引き渡しをスイスに要求

[チューリヒ 8日 ロイター] – 米政府がスイスに対し、英製薬大手グラクソ・スミスクライン<GSK.L>の企業秘密窃盗を支援した容疑で逮捕された中国人研究者の身柄引き渡しを求めていることが、8日公表されたスイスの裁判所文書で明らかになった。

文書によると、米政府が身柄引き渡しを要求しているのは Gongda Xue容疑者(49)で、昨年8月に米国でグラクソの秘密窃盗を巡り有罪を認めた中国系米国人の科学者 Yu “Joyce” Xue被告の兄。

米当局によると、グラクソから盗まれた秘密は5億5000万ドル相当で、腫瘍細胞に対処する抗生物質などの情報が含まれるという。

米当局の起訴状によると、Gongda Xue容疑者は、妹が盗んだグラクソの秘密を当時勤務していたスイスの研究所で試験し、その結果を中国当局に渡した疑いが持たれている。

スイス当局は5月に同容疑者を逮捕。「有罪判決が下れば、最長20年の禁固刑となる可能性がある」とされ、米政府の身柄引渡要求を検討する間、逃亡のリスクがあるとして身柄を拘束していると当局は説明した。

関連記事
  イギリス政府は、中国共産党のスパイ活動に対する懸念から、2025年4月までに国内の重要施設からす […]
極真会館の長谷川道場出身、纐纈卓真氏にインタビューした。その強さの秘密を聞いてみた。また、インタビューの間に空手についての情報を挿入してゆく。
元米国務長官マイク・ポンペオの中国政策上級顧問、シンクタンク、ハドソン研究所の中国分析センター所長である余茂春氏は、「中国共産党の最大の弱点は人権」とし、「米国が中国との関係で優位に立つためには、この点を狙わなければならない」と明らかにした。「人権問題は中国と米国の関係、さらに中国と他のすべての国の関係に大きな影響を与えるだろう」と強調した。
4月24日、米宇宙コマンド司令官スティーブン・ホワイティング大将が日本を訪れ、中国の宇宙軍事力の異常な増強に対して警告を発した。ホワイティング司令官は木原防衛相、統合幕僚監部議長、航空自衛隊長や航空宇宙事業本部長等の要人と対話し、宇宙領域における日米同盟のさらなる強化に向けた協力を確認した。
鬼木誠防衛副大臣は29日、フィリピンを訪問し、同国のテオドロ国防相と会談した。日本がフィリピンに供与する移動式警戒管制レーダー2基目の引き渡し式典にも出席した。東アジア地域における中国共産党の拡張に対して連携して抑止を図る。