英首相候補2人、移民女性議員に対するトランプ氏の発言容認せず

[ロンドン 15日 ロイター] – 次期英首相の座を争うボリス・ジョンソン氏とハント外相は、トランプ米大統領が移民系民主党女性議員4人に対して行った発言は容認できないとのメイ首相の立場を支持する考えを示した。

トランプ大統領は14日、「壊れ果て、犯罪まみれの母国に帰って建て直しを手伝っていろ」などとツイート。民主党からは人種差別発言と批判されている。

ジョンソン氏らは討論会でメイ首相に同意するかと問われ、同意すると明言。ジョンソン氏は「英米関係は極めて重要だが、多民族・多文化社会の大国指導者なら、人々を国に帰すといった表現は端的に言って用いることはできない。したがって、これはまったく容認できない」と述べた。

ただ、トランプ氏の発言が人種差別的かとの質問に対しては、両氏ともこの表現は避けた。

ハント外相は、「(発言したのは)わが国と最も緊密な同盟国の大統領だ。米大統領について(人種差別的といった)表現を用いることは状況の好転につながらないと思う」と述べたうえで、「しかし、人々がいまだにこの種の発言をしていることが、私にとってどれほど不快かについては、完全に意思表示している」と付け加えた。

標的にされた4人はいずれも米市民権を保有。アレクサンドリア・オカシオコルテス議員、アヤナ・プレスリー議員、ラシダ・トレイブ議員は米国生まれ。イルハン・オマル議員は1997年にソマリアから難民として米国に移住した。

関連記事
5月14日、メリーランド州、ネブラスカ州、西バージニア州で民主党と共和党の初選が行われた。前大統領ドナルド・トランプ氏と現職大統領ジョー・バイデン氏は選挙戦でいくつかの警告信号に直面したが、全体的な状況は安定していた。5月14日予備選挙のハイライト
反ユダヤ主義に対抗することを目的とした法案が米国下院で可決され、憲法修正第一条の権利に影響を及ぼす可能性について党派を超えた議論が巻き起こっている。反ユダヤ主義啓発法として知られるこの法案は、5月1日、321対91の賛成多数で米下院を通過した。
5月14日、英国バーミンガムで行われた安全保障会議で、英国と米国は、中共によるサイバー攻撃とスパイ活動が世界の安全に重大な影響を及ぼしていると指摘した。
ノースカロライナ州マチュース。 ドナルド・トランプが大統領選で共和党の推定候補者となって以来、全米世論調査での彼のリードは強くなっている。大きなアドバンテージを持つノースカロライナ州の地元保守派は、草の根運動の欠点を懸念している。
ニュージャージー州ワイダーウッド、前大統領ドナルド・トランプは5月11日、ビーチでの珍しい演説に数万人のファンを集めた。民主党が優勢とされるこの州で、共和党候補がこれほど多くのファンを集めたのは歴史的な偉業だと言える。