中国南部では大雨が続き、洪水などで400万人が被災した。7月9日、河川の氾濫で浸水した湖南省衡陽市の街の様子(GettyImages)

中国南部、記録的な洪水「救助部隊の活躍ぶり」報道目立つ

6月から7月にかけて、中国南部では記録的な大雨が続き、洪水が多発している。官製メディアの報道によると、南部を中心に8つの省の数百万人が洪水や大雨の被害を受け、経済損失は数百億元に上ぼる。

長引く大雨により深刻な洪水が発生し、一部の地域では水位が過去最高となった。新華社によれば、中国の水利部防災局副局長・王章立氏は記録し始めて以来、全国で377の河川が警戒レベルを超えたと発表した。16の省で1万5000回の洪水警報を発表した。

堤防が決壊した華南地域では被害が甚大だ。湖南省衡陽市では、堤防が7月中旬に決壊し、広域にわたって洪水被害を被った。官製・人民網によると、7月14日までに、湖南省14の市では393万人あまりが被害に遭い、数千棟の家屋が倒壊あるいは大破した。湖南省は、120万元(約1880万円)の捻出と、布団や綿入りの上着1000着あまりの支給を発表した。しかし、ネットユーザーは、被災者の規模から、政府交付金の救済金は一人当たりわずか三毛(約15円)程度だと推計した。

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