雨の中 見知らぬ葬列を見送る米軍兵士に賞賛の嵐

の中、直立不動で胸に手をあてている米軍兵士の写真が、ソーシャルメディアで共有された直後、またたく間に拡散し感動を呼びました。しかし、人々の感動をさらに深めたのは、彼の言動でした。

2017年7月6日、エリン・ヘスターの車は、ケンタッキー州バイングローブの交差点を走っていました。車窓から、一人の兵士が土砂降りの雨の中、ジープから降りて胸に手をあて、不動のまま立っているのが見えました。不思議に思っていたところ、その兵士は、通り過ぎる葬列に向かって敬礼していることが分かりました。ヘスターがその風景をカメラに収め、ソーシャルメディアに投稿したところ、たくさんの人たちがその兵士を讃えるコメントを寄せました。

ヘスターはフェイスブックに、「今日は本当に感激しました。兵士は、葬列を見送るために、土砂降りの雨の中ジープを降りて、きちんと立ちながら胸に手をあてていたのです。いつもなら、葬列を見送るために止まって進路を塞ぐ車にはイライラするのですが、その時の自分はまるで違いました。」と書き込んでいます。

©Facebook | Erin Hester

ヘスターは、さらに、次のように書き加えています。
「兵士がそれ(いかなる時も葬列を見送ること)をやらなければならないという規則はありません。見も知らない人に向けられた彼の敬意を感じて、とても幸せな気持ちになりました。」

前述の投稿が拡散した後に、WHAS-TVチャンネル11により、その兵士の身元が判明しました。- テネシー州陸上警備隊のシニアアーミーアドバイザー、コル・ジャック・アシュレイです。

アシュレイは、国が彼を育ててくれたこと、そして、両親と故郷テネシー州マーチンにも恩義を感じていることを述べて、「物心ついた時から、他者に敬意を払うことを教えられてきた」ことにも言及しています。

「自分がやったことは、ほんのささいなことなのに、世間のリアクションの大きさに驚きました。私が雨の中で考えていたのは、天候のひどさとご家族に対する心配と、私の小さな行動によって、気にかけている人たちがいるのだということを葬列の方々に知らせることでした。」
アシュレイの言葉です。

(大紀元日本ウェブ編集部)