ロイター通信は7月22日、情報筋の話として、米情報機関の分析官が、イランによる中東地域のCIA施設への攻撃に、ロシアが関与した可能性について調査していると報じた。
今年3月には、少なくとも2か所のCIA施設がイランの攻撃を受けた。ロイターが入手した情報によると、ロシアがイランに情報や技術支援を提供した可能性があるという。また、当局者2人は、イランが攻撃に使用したのは、ロシアの技術によって改良されたイラン製「シャヘド」ドローンだったとの見方を示している。米国とイランの大規模な軍事衝突が迫る中、今回の情報は米ロ関係の緊張をさらに高めることになるのか。
トランプ大統領はイランに新たな最後通告を突き付け、橋や発電所への攻撃を警告した。しかし、米軍にとって最大の攻撃目標は、イランがピックアックス山で建設を進めている地下核関連施設である。
最近、この「ピックアックス山」が、にわかに注目を集めている。特にトランプ氏がピックアックス山を攻撃対象に加えたと明言して以降、多くの人が、ピックアックス山には何があるのか、なぜこれほど重要視されているのかと疑問を抱いている。イラン最大級とされる地下核関連施設を、米軍が破壊するのはどれほど難しいのだろうか。
米シンクタンク科学国際安全保障研究所は最近、この施設の衛星画像を分析し、ピックアックス山内部の構造や現在の状況についてまとめた報告書を公表した。
ピックアックス山はイラン中部のイスファハン州にあり、過去に米軍の攻撃を受けたナタンツ・ウラン濃縮施設の南側に位置する。周辺一帯は大規模な警備区域となっている。同じ区域内には、2007年に建設された別の小規模なトンネル群もある。イランは近年、このトンネル群を拡張し、防御を強化していたが、2025年の米軍による「ミッドナイト・ハンマー作戦」の後、閉鎖された。
しかし、最新の衛星画像によると、イランはピックアックス山内部の施設建設を再び進めているようだ。山の周辺では掘削作業が続いており、複数のトンネル入口や補強された通路、新たな防護壁のほか、拡張を続ける支援施設も確認されている。
上空から見ると、現在、ピックアックス山の東側と西側には、それぞれトンネル入口が確認されている。専門家は、これらのトンネルが山の内部に造られた同じ地下施設につながっている可能性が高いとみている。ピックアックス山の標高は1608メートルで、核関連施設は地表から少なくとも100メートル地下にあると推定されている。東西の入口には約50メートルの高低差がある。このことから、地下施設の内部が複数の階層に分かれている可能性も指摘されている。
衛星画像では、施設内部から外部へ通じる2本の換気口も確認された。施設の推定深度からみて、これらの換気口も深さ100メートル以上に達しているとみられる。これは、ピックアックス山の地下核関連施設が、すでに空爆を受けたフォルドウ核施設よりも、さらに深い場所に建設されている可能性を示している。そこで浮上するのが、米軍最大の通常型地中貫通爆弾GBU-57を使用しても、最深部の施設まで攻撃が届かないのではないかという疑問である。
現在公開されている情報だけでは、明確な答えを出すことは難しい。
しかし、イラン政権がこの場所で核計画を再建する方針を放棄していないことは、ほぼ確実と言える。イスラエル側は、イランが昨年、数千基のウラン濃縮用遠心分離機を秘密裏にピックアックス山へ移したと判断している。また、米軍による外部からの攻撃に備え、イランは2024年の時点で、地表に敷設されていた施設のケーブルを地下へ移していた。
地上には、具体的な用途を確認できない建物や構造物も数多く存在する。一部は昨年建設されたもので、今年に入ってから活動が行われた形跡が残るものもある。
こうした状況から、米軍がピックアックス山を攻撃する可能性は一段と高まっているように見える。
では、通常型の地中貫通爆弾を使用しても最深部まで完全に破壊できない場合、米軍にはほかにどのような選択肢があるのだろうか。
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