人間は感情的な動物であることには間違いありませんが、その感情は制御不可能な時もあります。人々はつい外見に目を向けがちですが、実際、内面を見つめることが重要です。
人間には、喜び、幸福、怒り、悲しみ、恐怖などの感情がありますが、大切なのはどれも極端に偏り過ぎないことです。
米国国立医学図書館によると、怒り、孤独、抑うつ、罪悪感、恐怖、不安などの負の人格特性は身体の健康への悪影響に結びついており、現代医学が、感情の健康への影響を立証したと言えます。
感情を起因とした健康への影響は想像以上に大きく、例えば楽観主義は長寿、怒りは頭痛、さらには心血管疾患や寿命の短縮をもたらします。
現代西洋医学から医師としてのキャリアをスタートした、胡内文博士は、後に漢方薬(TCM)の開業医になり、40年近くにわたって自身のクリニックを経営しています。 胡内文博士はTCMの観点から感情と病気の関係を次のように説明しています。
すべての病気には根本原因があり、原因は内的または外的のいずれかに分類されます。内的要因は主に感情、欲求、精神状態に関連し、外的要因は身体の外側に関連します。
高血圧と糖尿病を例を挙げると、その主な原因は自分の内にある感情的な状態です。自分の感情状態を安定させ、物事を過度に好きになったり嫌いになったりしないようにすることが重要です。
胡博士は、睡眠不足に加えて、心配、不安、およびうつ病が「高血圧」、「高コレステロールを含む高血中脂質、および高トリグリセリド」の発症に関連し、感情は健康に重要な役割を果たすとしています。
また、伝統的な中国の思想では、あらゆる種類の過度の感情が「気」に有害であると考えており、自身の内臓を傷つけるとしています。道教の賢者老子は、「愛はすべての情熱の中で最も強く、頭、心、感覚を同時に攻撃する」と言いました。
『水からの伝言』の著者として海外でも有名な江本勝博士は、人間の心の意図が、物質を操作できることを証明しました。思考と言葉によって、水粒子をポジティブとネガティブの両方の人間の心の意図にさらしたのです。
ポジティブなマインドは、整然でありながら複雑なパターンをもたらし、ネガティブなマインドは無秩序で乱雑なパターンを引き起こします。
人体の大部分は水で構成されているため、江本博士の実験を元に人体への影響を想像することができます。
物理学者のリー・シュンビン博士は、江本博士の水結晶実験は、人間の恒常的な親切心が周囲の人々を浄化し、親切な考えを保つことが、世界を変える最も直接的な方法だと語りました。
感情の束縛から自分を解放するというテーマが、定期的に古代より東西で語られています。決して人間が石のようになるべきということではありませんが、感情や欲望をもっと軽く扱うべきです。
古代ギリシアのエピクテトゥスはかつて、自由とは、望みを完全に楽しむことでは得られず、欲望をコントロールすることによって得られる言いました。
また、2500年前の古代インドで、歴史的仏僧として知られ釈迦牟尼は、精神は人を変えると説きました。
感情を落ち着かせるためにできること。
仕事が多忙な日々の中、支払うべき手形があり、住宅ローンに圧迫され、養う家族がいるなかで沸き起こる感情を沈めることは簡単なことではありません。
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デビッドボウイのドラマー、スターリングキャンベルは、『轉法輪』を読み、タバコを吸ったり、お酒を飲んだり、ドラッグをすることがよくないことだと悟り、健康と幸福度が劇的に改善したそうです。
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(大紀元日本ウェブ編集部)
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