ブラジル大統領、アルゼンチンからの移民流入警戒 政権交代なら

[リオデジャネイロ 12日 ロイター] – ブラジルの右派ボルソナロ大統領は12日、前日に行われたアルゼンチン大統領予備選挙で左派候補が首位に立ったことを受け、左派陣営が政権奪回を実現すれば、アルゼンチンからブラジルに移民が流入する可能性があると述べて警戒感を示した。

大統領予備選では、野党候補のフェルナンデス元首相が現職マクリ大統領を抑えて首位となり、10月の本選挙でのマクリ氏の再選が危ぶまれる状況となった。

ボルソナロ氏は、フェルナンデス氏の副大統領候補であるクリスティナ・フェルナンデス前大統領を「左派のろくでなし」と批判。キューバの故フィデル・カストロ元国家評議会議長やベネズエラのマドゥロ大統領に思想が似ているとの見方を示した。

ブラジル北部には政情混乱が続くベネズエラから逃れた難民や移民が流入しており、ボルソナロ氏は、近い将来にアルゼンチンからも同様の移民流入が想定されると警告した。

「われわれは、アルゼンチンから逃れた人々の流入は避けたいし、昨日の予備選の結果が10月に確定した場合にどれだけ悲惨な状況になるかを見たくない」と強調した。

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