死者を慕って 葬儀に現れた猫 

はしばしば、冷淡で愛想がないという印象を人に与えますが、実は、人間同様、悲しみ感情を持っているのです。嘆き悲しむこともあれば、行動によって喪失感を示すこともあります。

キャプション

2017年のことです。ある葬式の場に、1匹の白猫が突然現れ、不思議な動きを見せたのです。その姿が、葬式の主役であった者の孫息子、ソフアンによって撮影され、フェイスブックを通じて拡散し、1千万人に視聴されました。

キャプション

ソフアンは、「白猫がやってきて、父のの回りをぐるぐると回り始めたのです。父は大の猫好きでした」と語っています。動画には、葬式の最中に突然現れた白猫が、まるで墓をあばくように土を掘り始め、親族がやめさせようとしても抵抗していた様子が映っています。

キャプション

「その白猫は明らかに飼い猫ではありませんでしたが、おそらく寺院の近くで飼われている町の猫でしょう。葬式の列席者が帰ろうとしても、猫は墓を離れようとしませんでした。猫好きだった生前の父を知っているかのように見えました。私たちが立ち去った後も猫が墓に戻ってきていたと、村の人たちから聞きました」とソフアンがフェイスブックに投稿しています。


インターネットに2016年から出ている、主人を失った別の猫の話です。

 

インドネシアの老婦人に買われていた猫が、老婦人が亡くなり、彼女の墓で鳴いていました。通りかかった近所の住人が、可哀そうに思って自宅に連れ帰って飼おうとしたところ、いやがって、元の飼い主の墓に戻っていきました。猫は、毎晩亡き飼い主の墓で眠りにつき、起きるとかつての家に帰り、元の飼い主の子どもたちに餌をもらっていました。そして、食べ終わると、また主人の墓に戻っていったのです。

飼い主の死を悼む猫の姿に、私たちの心も悲しみでいっぱいになります。

(大紀元日本ウェブ編集部)