バルセロナでデモ隊と警察が衝突、カタルーニャ独立問題で

[バルセロナ 16日 ロイター] – スペイン・カタルーニャ自治州の州都バルセロナで16日、同国最高裁が自治州の独立を問う住民投票に関わった政治家ら9人に長期禁固刑を言い渡したことに抗議する街頭デモがあり、一部のデモ参加者が車に放火、警官隊に火炎瓶を投げるなどの混乱に発展した。

日中のデモは平穏だったが、日没後に若者を中心に数千人が中心部の大通りに集まり、警官隊との衝突が起こった。独立派のトラ州首相はテレビ演説で「暴力を非難する。(暴力行為は)直ちに止めなければならない」と訴えた。

中央政府のサンチェス首相はマドリードでの記者会見で、各政党と協調し、断固とした節度ある対応を取ると表明。この問題で国の情報機関を含む特別委員会を設置したことを明らかにした。

スペイン政府は現在、訴追を免れるためベルギーに逃亡しているプチデモン前州首相の引き渡しを求めている。要請は3度目。ベルギー検察当局は16日、引き渡し要請を受理しており、決定は数週間先になる可能性があると発表した。

10月16日、スペイン・カタルーニャ自治州の州都バルセロナで、同国最高裁が自治州の独立を問う住民投票に関わった政治家ら9人に長期禁固刑を言い渡したことに抗議する街頭デモがあり、一部のデモ参加者が車に放火、警官隊に火炎瓶を投げるなどの混乱に発展した。写真はバルセロナで、炎上現場の脇を通るデモ参加者(2019年 ロイター/Albert Gea)
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