カタルーニャ州で続く抗議デモ、18日にはゼネスト予定

[バルセロナ 17日 ロイター] – スペイン北東部カタルーニャ州の州都バルセロナで、独立を問う住民投票を強行した地元政治家らに実刑判決が出たことに抗議するデモが発生から4日目を迎えた。街頭には数千人が繰り出し、過去数十年で最も長期間の暴動に発展しつつある。

当初はカタルーニャの旗を身にまとった若者が集まってボールを投げ合ったり、縄跳びをするなど平和的な光景だった。ただその後、バルセロナ観光の中心地でおしゃれな店が立ち並ぶランブラス通りにあるカフェの椅子が放火されるなど、雰囲気は一変。多数の学生が警官隊に卵を投げ付ける場面もあった。

18日には州内各地からバルセロナに向けたデモ行進が予定されており、労組はゼネストを呼び掛けている。

ある女子学生は「誰が独立派で、誰がそうでないかという話ではない。人権にかかわる問題だ」と抗議の意を示した。

16日に起きたデモに伴う騒乱では州全体で100人近くが負傷し、自動車やごみ箱などが放火された。

経済的に豊かなカタルーニャの独立論争は同州の世論を二分するだけでなく、スペイン全土の政治問題にも発展している。

折しもサンチェス暫定首相は11月10日の総選挙に向けて準備を進めているところで、野党の右派勢力は独立を支持する州政府への締め付けを強めるよう圧力をかけている。

これに対して州政府のトップは17日、2年以内に新たな住民投票を実施すべきだとの見解を示し、中央政府に挑む姿勢を改めて示した。

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