韓国で54万人以上が署名 中国人の入国禁止求め 新型肺炎を懸念

[ソウル 28日 ロイター] – 新型肺炎の感染拡大を防ぐため、中国人の韓国への入国を全面的に禁止するよう韓国政府に求める申し立てに、28日までに54万人以上の署名が集まった。韓国では、大統領府のホームページに国民がオンラインで希望を申し立てることができるサービスがあり、1件の請願に対して20万人以上の署名集まると、政府は何らかの回答を正式に示すことになっている。

韓国政府は同日、チャーター機を新型肺炎が発生した中国・武漢市に派遣し、自国民を退避させる計画を発表したが、感染拡大への不安が韓国社会でも広がっていることが浮き彫りとなった。

韓国ではこれまでに4人の感染者が確認されている。最初の1人は中国人で、その他の3人は武漢市から帰国した韓国人だった。

署名した1人は匿名で、「新型コロナウイルスは中国から広がっている。北朝鮮でさえ中国人の入国を禁止している」と書き添え、一時的にでも禁止すればウイルスの広範な拡散を防ぐのに役立つと訴えた。

大統領府はまだ請願への公式な回答をしていない。諸外国による中国人の入国禁止措置についての質問に、大統領府の報道官は、世界保健機関(WHO)と緊密に協議しながら問題に対応すると述べるにとどめた。

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