台湾、WHO事務局長が訴える人種差別的中傷は「言いがかり」

[台北 9日 ロイター] – 台湾の外交部(外務省)は9日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が台湾から人種差別的な中傷を受けたと述べたことについて、「根拠のない」言いがかりだと反論した。

テドロス事務局長は8日、自身に対する人種差別的な中傷を受け付けないとし、こうした中傷が台湾からなされたと述べた。

台湾は中国の反対でWHOに加盟できず、新型コロナへの対応を巡りWHOへの批判を強めている。[nL4N2A62TG]

台湾外交部は、テドロス氏の発言を受け、「根拠のない言いがかりに抗議し、強く非難する」と表明。「われわれは成熟した民主主義国家であり、国民にWHO事務局長への個人攻撃を扇動したことは絶対になく、いかなる人種差別的コメントをしたことも絶対にない」とした。

また、インターネット上でのテドロス氏に対するいかなる攻撃も台湾外交部と関係はないと説明。

その上で、テドロス氏の発言は無責任であり、同氏は発言について説明し、台湾に謝罪すべきだとした。

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